「若の浦に 潮満ちくれば 潟をなみ 葦辺をさして 鶴鳴きわたる」 万葉歌人「山部赤人」らを魅了した、和歌浦を訪ね歩きました。 「和歌浦」(わかのうら)とは、和歌山県北部、和歌山市の南西部に位置する景勝地の総称です。 そこ…
カテゴリー: 和歌山
鳴神社:八雲ニ散ル花 忌部番外篇 07
和歌山の鳴神にあるという忌部ゆかりの神社は、住宅街の中にぽつりと鎮座していました。 「鳴神社」(なるじんじゃ)です。 『紀伊続風土記』によれば、天正13年(1585年)の豊臣秀吉による紀州攻めや神仏習合等により衰微してい…
海神社:八雲ニ散ル花 龍宮ノ末裔篇 02
山なのに海神社。 長らくお待たせしてしまいましたが、asamoyosiさんの宿題に、僕なりの回答をお伝えする時が来ました。 京奈和自動車道・紀の川ICの西(農免道路沿い)に鎮座する「海神社」(かいじんじゃ/うながみのやし…
熊野本宮大社:八雲ニ散ル花 木ノ国篇 11
高倉下の紀伊王国建国から始まった今回の和歌山旅、その締めくくりに訪れたのは、和歌山県田辺市本宮町本宮にある「熊野本宮大社」(くまのほんぐうたいしゃ)です。 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に含まれ、熊野三山の一つに名を…
大斎原:八雲ニ散ル花 木ノ国篇 10
「状況はどうだ」 「はい、随分矢を打ち込まれましたが、川が結界となってなんとか防ぎきっております。しかし…」 そう、分かっている。 時間の問題なのだ。 奴らはこの深い森の戦い方を熟知している。 夜討ち朝攻めの攻撃を受け、…
熊野那智大社・飛瀧神社:八雲ニ散ル花 木ノ国篇 09
指導者「五瀬」の死に打ち拉がれ、海上に漂っていた物部の一行に、紀伊の海は容赦なく洗礼を施した。 激しい風と波は、大きく船を揺さぶり、海の泡と消えた者も少なくない。 眠れぬ夜に焦燥したウマシマジに、強烈なまばゆい光が差し込…