由布岳をはじめ、雨乞岳、倉木山、城ヶ岳、高尾山、野稲岳、カルト山、福万山といった山々に囲まれた由布院盆地(ゆふいんぼんち)には、宇奈岐日女神社に関連した神社が他にもありました。 盆地の南西端・川西に、蹴裂権現社(けさきご…
カテゴリー: 大分
宇奈岐日女神社:八雲ニ散ル花 土雲歌譚篇 00
古の宇佐国の柚富郷に 天降りし女神あり 肌を晒して跪坐く 夜露に濡れ 祝詞を詠い 鈴の音は鳴り響く 雲は晴れ 水面に浮きし月読めば 干珠満珠を天へと捧ぐ 月満つとき月干すとき 変若水はその手に雪がれり 淡く無垢な胸元に …
宇田姫神社:八雲ニ散ル花 アララギ遺文篇 番外
今を去ること千数十年の昔、延喜17年(917年)の頃、藤原仲平が天皇の命令を受け、九州筑前国太宰府に安楽寺を建立するために下向し、豊後国緒方庄館をかまえた。 その頃、緒方庄宇田の里に塩田大太夫といふ歴代同名を称する富豪が…
穴森神社:八雲ニ散ル花 アララギ遺文篇 番外
彼、維義は「おそろしきもの」の末なりけり。 宮崎と大分にまたがる標高1,756mの日本百名山「祖母山」(そぼさん)は、日本初代天皇とされている神武天皇の祖母「豊玉姫」が祀られているのでその名がついたと云います。 豊玉姫は…
三女神社:八雲ニ散ル花 海祇ノ比賣巫女篇 07
高天原の天照大神が、弟のスサノオノ命の三人の娘、三女神に、天安河原の石を取って 「この石の落ち止まる所に鎮座せよ」 と言って投げ落とした石が、三女神社の境内にある突き刺さった棒状の石であるという。 これを「三柱石」という…
早吸日女神社:八雲ニ散ル花 海祇ノ比賣巫女篇 異聞
紀元前667年、「神日本磐余彦尊」(かむやまといわれひこのみこと)は東征の途中、速吸の瀬戸に至った。 その流れはあまりに激しく、荒々しかった。 尊が立ち往生していると、その土地の海女の姉妹「黒砂」(いさご)と「真砂」(ま…
箭山神社:親魏和國ノ女王 番外
大宝元年(701年)八幡大菩薩が衆民済度のため、一切の願い事が叶うという如意宝珠を英彦山権現より賜ろうと思い、宇佐の小倉山から英彦山へ行った。 そこへ英彦山で修行中の法蓮が来て「私はまだ宝珠を見たことがない」という。 そ…
キリシタン洞窟礼拝堂
隠れキリシタンの遺跡が大分の竹田にありました。 「キリシタン洞窟礼拝堂」(きりしたんどうくつれいはいどう)、それは身震いするような異様な姿を成していました。 ナビが指し示したのは大分の竹田市、小さな城下町でした。 隠れキ…