禰疑野神社:八雲ニ散ル花 土雲歌譚篇 14

景行の軍勢は、打猨を討つために、禰疑山を越えた。 このとき、敵の射る矢が横の山から降る雨のように飛んできた。 帝は城原に一旦引き返し、戦況を占って川のほとりに陣を置いた。 兵を整え、先ず八田を禰疑山にてうち破ることに成功…

緩木神社:八雲ニ散ル花 土雲歌譚篇 13

大分県竹田市九重野の長閑な山村の先にある「緩木神社」(ゆるぎじんじゃ)を目指します。 川が流れているその向かいに 緩木神社はありました。 森と水の氣が濃い神社です。 鳥居の横では、蛇が日向ぼっこをしていました。 当社は第…

城原神社:八雲ニ散ル花 土雲歌譚篇 12

大分県竹田市米納に鎮座の「城原神社」(きばるじんじゃ/城原八幡社)を訪ねました。 長閑な集落にあり、境内の周りを堀が囲う情緒ある神社です。 手水は垣根の外にあります。 橋を渡って境内へ。 祭神は八幡社でありながら「景行天…

俵積神社:八雲ニ散ル花 土雲歌譚篇 11

景行は群臣と話し合い、言った。 「今こそ、大勢の兵を動かしてツチグモを討とうと思う。もしツチグモが我らの兵の勢いを恐れて山野に隠れてしまえば、必ず後に憂いとなるであろう」 景行の軍勢はすぐに海石榴樹(椿の木)を採って、そ…

宮処野神社:八雲ニ散ル花 土雲歌譚篇 10

冬十月、景行は速見邑に着いた。その土地は広大で美しく、故に碩田国(おおきたのくに)と呼ばれた。 「大君、速見邑の女が来ております」 「うむ、通せ」 海沿いの仮拵えの宮は、凛とした冷たい空気に満たされていた。そこへ一人の女…

速水瀬戸:八雲ニ散ル花 土雲歌譚篇 番外

ある朝早くに車を走らせる僕は、九州の東端「佐賀関」(さがのせき)へと赴きました。 佐賀関は佐賀にある関ではなく、大分にあります、念の為。(僕自身が勘違いしていましたので。。) ローカルな漁村を通り抜け、東の海岸線へ。 の…

早吸日女神社:八雲ニ散ル花 土雲歌譚篇 番外

紀元前667年、「神日本磐余彦尊」(かむやまといわれひこのみこと)は東征の途中、速吸の瀬戸に至った。 その流れはあまりに激しく、荒々しかった。 尊が立ち往生していると、その土地の海女の姉妹「黒砂」(いさご)と「真砂」(ま…

宇奈岐日女神社:八雲ニ散ル花 土雲歌譚篇 00

古の宇佐国の柚富郷に 天降りし女神あり 肌を晒して跪坐く 夜露に濡れ 祝詞を詠い 鈴の音は鳴り響く 雲は晴れ 水面に浮きし月読めば 干珠満珠を天へと捧ぐ 月満つとき月干すとき 変若水はその手に雪がれり 淡く無垢な胸元に …