大神山神社:八雲ニ散ル花 番外

出雲族は朝日信仰をもち、日の出を拝んだ。 大和に王権が出現する以前に存在した古代出雲王国の支配地には、「朝日」という地名が多い。 とくに春分、秋分の日に山から朝日直射す日は、季節を知る大切な日でもあり、都で大祭が行われた…

文化財の館 美保館

ちょうどいい具合に休暇が取れたので、諸手船神事を観に行くことにした今回の旅。 今年最後ということもあり、どうせなら美保関に宿をとることに。 宿を検索してみると、とてもロマンティックな宿があったので、迷わず決定。 その宿、…

諸手船神事:八雲ニ散ル花 番外

二神(ふたはしらのかみ)、是(ここ)に 出雲國(いずものくに)の五十田狹之小汀(いたさのおはま)に降り到り、則ち十握劒(とつかのつるぎ)を拔き、地に倒(さかしま)に植(つきた)てて、其の鋒の端に踞(あぐみい)て、大己貴神…

日御碕神社:八雲ニ散ル花 終

「父上、ご覧ください。ようやく、先祖の神々も、長い旅を終えようとしています。」 そこには日置王と名を変えた太子の御子が、夕日を眺め佇んでいた。 … 都落ちをした太子の御子「日奉王」は、西出雲の神門郡の郷家に着いた。 旧西…

山辺神社:八雲ニ散ル花 67

出雲大社の西南、住宅街の細い路地の先にひっそりと「山辺神社」があります。 山辺赤人と名乗る人物が、太屋敷で向家当主と会い、上総に去る旨を伝えた直後、『続日本紀』に、太安万侶の死亡記事が書かれました。 向家は、古事記に出雲…

意宇の杜:八雲ニ散ル花 66

717年の頃、出雲国府の東北にあった太屋敷から、向家(富家)に使いのものがやって来た。 彼は向家の当主に、秘密の伝言があるという。 内容は、太安万侶という者が会いたがっているという知らせだった。 「私は長いこと、幽閉され…

天宮山:八雲ニ散ル花 63

「祖神様、今日も良い天気です。」 松江南部の熊野神社の横に、富家の屋敷があった。 そこに旧王家の家族とともに、次男「富彦太」(トミノヒコフト)が住んでいた。 彦太はよく、屋敷そばの熊野山に登り、時を過ごすことが多かった。…

須佐神社(大宮):伝・八岐大蛇 追伸

「須佐神社」(すさじんじゃ)は日本神話の英雄神「須佐之男命」(すさのおのみこと)の終焉の地であり、その御魂を祀る唯一の神社と伝わります。 山に囲まれたへき地、出雲市佐田町須佐にひっそりとあります。 僕はかつて、広島県北の…

須我神社:伝・八岐大蛇(8)

八雲立つ 出雲八重垣 妻籠に 八重垣作る その八重垣を 苦難の旅の末、辿り着いた国「出雲」。 スサノオはそこで暴れるヤマタノオロチを征伐し、美しい娘クシナダヒメを救い出します。 クシナダヒメを妻に迎えたスサノオは、二人で…

元八重垣神社跡:伝・八岐大蛇(7)

奥出雲町の外れ、雲南市と境に「伊賀武神社」(いがたけじんじゃ)があります。 そこに「八重垣神社」の文字も彫られていました。 長い石段を登ります。 伊賀武神社の御祭神はスサノオ・徐福の息子、「五十猛命」です。 また、「武御…

八重垣神社:伝・八岐大蛇(6)

出雲で「大社」に続く恋愛スポットで近頃有名なのが「八重垣神社」(やえがきじんじゃ)です。 「須佐之男命」(すさのおのみこと)とその妻「櫛名田比売命」(くしなだひめ)の神話に縁ある神社のひとつと云われています。 境内に入る…

佐世の森:伝・八岐大蛇(5)

「古老の伝えに云へらく、須佐之男命、佐世の木の葉を頭さして踊躍(おど)りたまふ時に、させさる佐世の木の葉地に堕ちき。故、佐世といふ。」 – 出雲国風土記 – 【佐世の森】 ついにヤマタノオロチを退…