「島根県安来市・雲南市の日向山・大出日山に建設予定の巨大風力発電計画を知っていますか?」 いえ、知りませんでした。驚愕しています。 今、さまざまな値上げラッシュが起きており、その根底の一つにエネルギー問題があります。 原…
カテゴリー: 島根
佐比売山:八雲ニ散ル花 beginning
出雲王国時代は、ヘビのトグロに似た円錐状の山を神名備山と呼び、信仰の対象とした。大山は伯者富士と言われるように先のとがった円錐状の形をしており、元々は火山であったので、出雲王国時代は火神岳と呼ばれた。また大神山とも呼ばれ…
邇幣姫神社と御礼旅:語家~katariga~ 番外
2022年も気がつけば5月。 かねてから行きたかった島根『人麿古事記と安万侶書紀』出版御礼の旅に出掛けてきました。 今回、旅先で僕を迎えてくれたのはお二人の天女、そしてまた素敵なご縁と思い出と、僕はポケットに入りきれない…
戸田の海岸:語家~katariga~ 結
ここに天武天皇が詔りされた 「私が聞くところによると、諸家に伝えられている帝記及び旧辞は正実に違い、多く虚偽が加えられたものが多いという。今このあやまりを改めなければ、時を経ずしてその旨は失われることであろう。これは我が…
意宇の杜:語家~katariga~ 22
「今は国は引き訖(を)へつ」と詔りたまひて、意宇の杜に、御杖衝き立てて、「意恵」(オウェ)と詔りたまひき、故、意宇と云ふ。 – 『出雲国風土記』 出雲・六所神社にある出雲国府跡と、意宇の神奈備・茶臼山の中間の…
辛の崎:語家~katariga~ 20
『つのさはふ 石見の海の 言さへく 辛の崎なる 海石にぞ 深海松生ふる 荒礒にぞ 玉藻は生ふる 玉藻なす なびき寝し子を 深海松の 深めて思へど さ寝し夜は 幾だもあらず 這ふ蔓の 別れし来れば 肝向ふ 心を痛み 思ひつ…
高角山:語家~katariga~ 19
『秋山に 落つる黄葉 しましくは な散りまがひそ 妹があたり見む』(137) 「秋の山に落ちるもみじ葉よ、しばし散らないでおくれ。妻のあたりを眺めたいから」 人麿が出発した夕方には、渡津村の東方の空に浅利富士が見えた。そ…
浮布池:語家~katariga~ 18
「お前、今までろくに化粧なんてしなかったじゃないか」 兄は妹の変わりように呆れていたが、そんな言葉などどこ吹く風で、女は一層めかし込んだ。 都風の垢抜けした人麿に女は恋心を抱いていた。 孤独と失意の人麿にとっても渡津の女…
伊柑神社:語家~katariga~ 17
島根県浜田市下府町に「伊甘神社」(いかんじんじゃ)が鎮座しています。 当地は石見国庁跡であると伝えられます。 石見国府が廃止された跡には、小野一族がかれらの祖先である大和6代目大君「国押人」を祀る伊甘神社を建てました。 …