白山 後編 常世行:白姫 24

オレって愛されてるじゃん! はい、翌朝の姫のご機嫌がこれ。真っ白け。 まあ分かってはいたけどね。 ちなみに昨夜の夕食がこれです。おかずは肉か魚かを選べました。 山小屋はカレーが定番ですが、これ程のおかずを用意していただけ…

白山 前編:白姫 23

麗しき常世の姫君・菊理姫に逢いたい。 いつの頃からか憧れの聖地となっていた越の白嶺「白山」(はくさん)へ、想いを遂げるため、ついに僕は旅立つことにしたのです。 白山は石川県と福井県、岐阜県にまたがる標高2,702mの活火…

平泉寺白山神社:白姫 13

養老元年(717年)に越知山の泰澄によって開かれたという「平泉寺白山神社」(へいせんじはくさんじんじゃ)へやってきました。 そこは白山信仰の元となる聖地の一つでした。 平泉寺白山神社は福井県勝山市平泉寺町に鎮座しています…

毛谷黒龍神社

福井市内にある足羽山公園は市民の憩いの場であるとともに、パワースポットとしても有名でした。 足羽山と言えばヲホド王の立像を拝見するために以前訪れましたが、その麓には「毛谷黒龍神社」(けやくろたつじんじゃ)が鎮座していまし…

木田神社

福井市西木田に鎮座の「木田神社」(きだじんじゃ)に立ち寄りました。 龍を象った手水は珍しくありませんが、横向きなのは面白い。 貞観13年(871年)、常国守の発願によって尾張国津島神社から建速須佐之男を勧請して奉斎したの…

大瀧神社・岡太神社

今から1500年ほど昔、継体天皇が男大迹王(をほとのおう)として、まだ越前におられた頃のことです。 岡太川上流の宮ヶ谷というところに、ある日みめ麗しい姫が現れて言いました。 「この村里は谷間であって田畑が少なく、さぞ生活…

足羽神社:八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇 11

大彦は福井を通って、日本海側へ逃れた。 彼は越前国足羽郡にも子孫を残し、その子孫は足羽臣となった。 その家は、足羽神社の社家となり、阿須波の神を祀った。  - 富士林雅樹 著 『出雲王国とヤマト政権』- 福井市内にある足…

舟津神社:八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇 10

大彦は近江から敦賀へ行き、そのあと八田という所に着き、舟場より舟に乗って東進した。 そこで老翁の教えを受け、さらに安伊奴彦の手引きで深江という所に到った。 そこに舟を着けたので、舟津という。 またそこの山に上ると、以前に…

三國神社:八雲ニ散ル花 64

彦太殿は越前の福井で振姫君と結婚式を挙げ、「オホド」(男大迹王:紀 / 袁本杼命:記)君と呼ばれました。 彼は交易にさらに力を入れ、九頭竜川の河口にある三国港には各地から訪れる商船で賑わいました。 蘇我家は港の地名で三国…

東尋坊

「なぜ、愛していた人を殺めてしまったんだ」 「ゆ、許してくれ…あの時は、ああするしかなかったんだ…」 テテテテッ テテテッ テーテー♪ 東尋坊へやって来ました。 晴れ渡った空、青い海。 サスペンスドラマの聖地、または自殺…

若狭彦神社:八雲ニ散ル花 番外

福井県小浜市の多田ヶ岳山麓に鎮座する聖地、、若狭国一宮「若狭彦神社」(わかさひこじんじゃ)、「若狭姫神社」(わかさひめじんじゃ)を訪ねてみました。 そこはとても気持ちの良い、素晴らしい場所でした。 【若狭姫神社】 そこは…

氣比神宮〜神功皇后紀 39

「お父様、ただいま帰ってまいりました。」 そこには懐かしい、優しげな風が吹いていた。 琵琶湖のほとり、田園の中にある小高い丘の上で、神功皇后はそっと目を閉じていた。 そこは神功皇后の故郷であり、優しかった父、息長宿禰王が…