宇佐公康著『宇佐家伝承 古伝が語る古代史』によると、宇佐稚屋は伊予国の越智氏と数年にわたって戦ったと伝えられ、その時に彼は、越智宿禰の娘ですでに夫も子供もあった常世織姫(とこよおりひめ)を拉致して凱旋し、そのまま結婚をし…
カテゴリー: 長野
千鹿頭神社(諏訪):八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇 番外
諏訪湖の西南あたり、北有賀の丘から望む諏訪の街並み。 そこに静かに鎮座する「千鹿頭神社」 (ちかとうじんじゃ)を訪ねました。 諏訪大社 上社の摂社で、千鹿頭神社の本社に位置付けされる神社です。 草木で覆われて見えませんが…
千鹿頭神社(松本):八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇 番外
長野県松本市に鎮座する「千鹿頭神社」(ちかとうじんじゃ)を訪ねます。 ナビで案内された場所は裏参道側かと思いましたが、違いました。 白塗りの鳥居のそばに「化粧井戸跡」なるものがあり、昭和初期まで御柱祭の時、ここで柱の先端…
諏訪大社 下社春宮・秋宮:八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇 31
「うむ、いつ見ても、なんと美しいことよ」 タケミナカタは北側から諏訪湖を見下ろす、この小高い山の景色がお気に入りだった。 その先には霊峰富士の、末広がりの姿がことさら美しく見れた。 「ここは威風ある山々に囲まれているとい…
大祝邸跡:八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇 30
『八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇』の後半、『古代諏訪とミシャグジ祭政体の研究』のミシャクジ祭祀の一端を訪ねる旅の締めくくりに、諏訪大社上社・本宮を再訪しました。 その目的は境内に祀られる磐座、『硯石』(すずりいし)を再確認す…
萩の宮・足長公園夫婦岩:八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇 29
当社は荻で屋根を葺いていたので、「荻の宮」と呼ばれた 初代大祝・有員が役目を終えた後、崇敬し、広大な社殿を造営したという足長神社。 その元宮らしき場所があるというので訪ねてみました。 細い路地を抜けてたどり着いた場所にび…
守屋神社:八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇 番外
長野県諏訪市と伊那市との境には、標高1,651mの「守屋山」(もりやさん)が鎮座しています。 その麓にある「守屋神社」を訪ねてみました。 神社はとてもローカルな場所にあり、ともすれば通り過ぎてしまいそうでした。 この守屋…
折橋子之社:八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇 28
この精進屋の話をしている時、野菊さんの瞳が宙に浮かんだようになり、こんなことをいったのである。 「待ってくださいよ。そういえば、その精進屋を、どこかの村で買いとったということを聞いたことがあったけれど。はて、どこだった…
鶏冠社:八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇 27
まず、柊の木の下にある末広形の平な石の上に、〈からむしろ〉あるいは〈葦/あし〉を敷き、その周囲を簀(す)の垣で巡らす。 即位石の前には、三個の金壺石(鉄漿石/おはぐろいし)があり、平常は厳重に注連縄が張られていた。 即位…
神長官守矢資料館:八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇 26
茅野市宮川、諏訪大社上社の本宮と前宮のちょうど中間に位置する「神長官守矢史料館」を再度訪ねました。 今回はこの資料館がメインとなります。 リアルな動物の剥製を撮ってきました。 閲覧ご注意ください、くれぐれも。 「神長官守…
御座石神社:八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇 25
八ヶ岳の山麓にあたる山深い糸萱から、バスに揺られて下ってくると、今まで視界をさえぎっていた山肌が消えて、パッと眺望が開けるところがある。 一面、なだらかな平野で、山の間を流れてきた急流の幾筋かが、合流して渋川と名を変える…
御頭御社宮司総社(ミシャグチ社):八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇 24
桓武帝の御代、奥州に悪事の高丸という朝敵がいて、人々を苦しめていた。 帝は田村丸に将軍として高丸を征伐するよう命じた。 田村丸は清水寺の千手観音に願掛けをし、その七日目の夜半にお告げを受けた。 「鞍馬の毘沙門は我が眷属で…