奇しくも2023年の旧正月14日は立春でした。 奇しくもというのは、僕にとってこの日が重要だったのは立春ではなく、旧正月14日であるということの方だったからです。 余談ですが、今年から月暦の日めくりを始めました。近年、秒…
カテゴリー: 語リ草子
矢奈比売神社(見付天神)
むかしむかし、旅の僧が見付の里に立ち寄った時のこと、とある家の方からさめざめと泣く声が聞こえてきました。 その家の屋根には、白羽の矢が刺さっていました。 「どうしてお前たちはそんなに泣いているのだ」 僧が尋ねると、 「毎…
大善寺玉垂宮『鬼夜』下:八雲ニ散ル花 海祇ノ比賣巫女篇 序
ついに待ちに待った「鬼夜」のハイライト。 緊張で胸が熱くなります。 激しい雨風の予報でしたが、空には月も浮かび、暖かく穏やかな夜となりました。 この月明かりも、当神事では重要な役割を果たします。 PM7:00 『若衆の境…
大善寺玉垂宮『鬼夜』上:八雲ニ散ル花 海祇ノ比賣巫女篇 序
「鬼夜」(おによ)、それは福岡県久留米市大善寺に伝わる勇壮な火祭り。 しかしいざ訪ねてみると、何かちりりと、胸の奥が切なくなったのでした。 令和2年1月7日 PM1:00 「大善寺玉垂宮」(だいぜんじたまたれぐう)に到着…
太宰府天満宮『鬼すべ神事』
2019年1月7日、夜更けの太宰府天満宮では、男衆と男衆の意地がぶつかり合っていました。 激しい炎の祭り、「鬼すべ神事」を目の当たりにした瞬間です。 暖冬の昨今、1月初旬でありながら、飛梅も白い花が開き始めていました。 …
太宰府天満宮『鷽替え神事』
2019年の最初の月曜日が1月7日だったこともあり、予てから見てみたかった太宰府の2大神事に出かけてみました。 太宰府の神事は夕刻からということで、お昼は早良区石釜にある、行きつけの蕎麦屋「ひさ屋」さんにお邪魔しました。…
白山 後編 常世行:白姫 24
オレって愛されてるじゃん! はい、翌朝の姫のご機嫌がこれ。真っ白け。 まあ分かってはいたけどね。 ちなみに昨夜の夕食がこれです。おかずは肉か魚かを選べました。 山小屋はカレーが定番ですが、これ程のおかずを用意していただけ…
白山 前編:白姫 23
麗しき常世の姫君・菊理姫に逢いたい。 いつの頃からか憧れの聖地となっていた越の白嶺「白山」(はくさん)へ、想いを遂げるため、ついに僕は旅立つことにしたのです。 白山は石川県と福井県、岐阜県にまたがる標高2,702mの活火…
三保の松原:白姫 22
「のう姫よ、愛しい私の舞姫、今一度そなたの舞を見せてくれぬか」 「三保の松原で待つと、文をいただいて驚きました。お付きの方はいらっしゃらないのですか?」 「そうじゃ、そなたに会いとうて抜けてきた。私は明日には帰路に立たね…
豊積神社・豐由氣神社:白姫 21
静岡旅はとても良い。 なぜならリンちゃんが空港で出迎えてくれるから。 でも「ゆるキャン△」の本拠地は山梨なのに、静岡の方が力入れている感強いね、なぜに。 さて、静岡の清水区由比町に「豊積神社」(とよづみじんじゃ)が鎮座し…