正月に参拝しましたが、2度目の緊急事態宣言を受け県をまたぐことを断念、改めて撮影のために「熊野道祖神社」(くまのどうそじんじゃ)を訪ねてきました。 熊野道祖神社は福岡の要部・大橋にほど近い塩原にありながら、深い杜をまとっ…
カテゴリー: 語リ草子
船山神社・桜田八幡宮:八雲ニ散ル花 土雲歌譚篇 02.5
防府市付近をうろうろしていると、田園脇に「玉祖神社御殿跡地」なるものを見つけました。 おや? 石碑には貞享2年(1685年)2月に現御旅所に移設とあります。 またふらふらっと移動していると、奉献台に御旅所と彫られた場所を…
玉祖神社:八雲ニ散ル花 土雲歌譚篇 02
景行12年7月、熊襲が叛いて朝貢をやめたのをきっかけに、8月15日、物部大足彦・忍代別(景行)は自ら筑紫征伐に乗り出した。 「南の方に煙が多く昇っている。必ずや賊がいるに違いない」 9月5日、周芳の娑婆(さば)に至った忍…
国津姫神社:八雲ニ散ル花 土雲歌譚篇 01
「東から嵐が来る」 豊王国の北限、周防娑婆に多くの郷を治める女王がいた。 名を神夏磯姫と云う。 彼女は潮干玉・潮満玉の神器をもって月神を奉じ、先行きを読んだ。 「抗うことができない大きな力、荒々しく多くの者が殺され、残っ…
蹴裂権現社・大杵社:八雲ニ散ル花 土雲歌譚篇 00.5
由布岳をはじめ、雨乞岳、倉木山、城ヶ岳、高尾山、野稲岳、カルト山、福万山といった山々に囲まれた由布院盆地(ゆふいんぼんち)には、宇奈岐日女神社に関連した神社が他にもありました。 盆地の南西端・川西に、蹴裂権現社(けさきご…
宇奈岐日女神社:八雲ニ散ル花 土雲歌譚篇 00
古の宇佐国の柚富郷に 天降りし女神あり 肌を晒して跪坐く 夜露に濡れ 祝詞を詠い 鈴の音は鳴り響く 雲は晴れ 水面に浮きし月読めば 干珠満珠を天へと捧ぐ 月満つとき月干すとき 変若水はその手に雪がれり 淡く無垢な胸元に …
鵜戸神宮:八雲ニ散ル花 龍宮ノ末裔篇 00
その日、波荒れる日向の産屋で、一人の皇子が生まれた。 「波打ち際に鳥の鵜(う)の羽で小さな産屋を建ててください。私はそこであなたの子を産みます。」屋根をふき合わせないうちに生まれた皇子は、草(かや)につつまれ波瀲(なぎさ…
『語家』~ katariga ~:八雲ニ散ル花 特別篇 01
さらさらと風が吹く 一面の稲穂に風が吹く たわわに実ったこがね色、寄せては返すこがね色 時は717年出雲の国、意宇の里。 真名井の社では収穫を祝う秋の祭りが行われていた。 境内は賑やかで、屋台の店が並んでいる。 祭りに夢…
観音正寺:八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇 番外
沙沙貴神社から少し離れた場所に鎮座する「観音正寺」(かんのんしょうじ)に立ち寄りました。 観音正寺は琵琶湖の東岸、標高433mの繖山(きぬがさやま)の山頂南側の標高370m付近にあります。 麓の参道からは1200段の階段…
沙沙貴神社:八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇 09
琵琶湖の東岸、織田信長の安土城で有名な安土に「沙沙貴神社」(ささきじんじゃ)が鎮座しています。 参道入口では、平成30年の台風21号で倒れた大樹の根本が残されていました。 表参道を進み、 突き当たりを右に折れると 重厚な…
兵主大社:八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇 08
大和で勢力を強める物部勢は、執拗に大彦軍を攻め続けた。 大彦は三島の地を離れ、琵琶湖東南岸に移住することを決意した。 そこは野洲と呼ばれていた。 彼は大型の銅鐸を作り、友好国に配って銅鐸祭祀を広めていった。 大彦は和国大…
広瀬神社・三島神社:八雲ニ散ル花 愛瀰詩ノ王篇 07
伊豆半島を南下していくと、伊豆国一宮「三嶋大社」と「三嶋溝杭姫」とのつながりを示す神社がありました。 まずは伊豆半島の付け根、国市にある「廣瀬神社」です。 参道は珍しい、下り宮となっています。 下田街道136号線沿いに鎮…