むかしむかし、信濃の光前寺の床下で山犬が子犬を産んだ。それを見かけた光前寺の和尚は、親子の山犬を世話することにした。 やがて母犬は子犬達を連れて山に戻ったが、子犬のうちの1匹を寺に残していった。 この子犬は「早太郎」と名…
カテゴリー: あやかし浪漫
矢奈比売神社(見付天神)
むかしむかし、旅の僧が見付の里に立ち寄った時のこと、とある家の方からさめざめと泣く声が聞こえてきました。 その家の屋根には、白羽の矢が刺さっていました。 「どうしてお前たちはそんなに泣いているのだ」 僧が尋ねると、 「毎…
わらしさんのネタばらし
朝霧の隠れ里、三次のマヨイガ「手打そば 山菜料理 わらべ」さんを訪ねてきました。 わらべさんは、座敷わらしに会えるそば屋さんで知る人ぞ知る名店でした。 希望すれば、1日2組限定で、そのおそば屋さんに泊まることができました…
手打そば 山菜料理 わらべ
「ええ今思えば、あれは貴重な体験だったのかもしれません」 そう言う氏の額から頬にかけて、冷たい汗が一筋流れた。 「私には霊感などないのだと思っていました。でも、あの日…」 それは4月初旬のことだったという。 広島県北の山…
雨宮神社(トトロの森)
熊本県球磨郡相良村川辺、人吉にほど近いその場所に『トトロの森』と呼ばれている神社があります。 「雨宮神社」(あまみやじんじゃ)です。 田園にこんもりと盛り上がった杜。 案内板には雨乞いの神様とあります。 参道の途中に竹で…
稲生物怪録(平太郎とあやかしの30日間)
「稲生武太夫」(いのうぶだゆう)は、三次藩士の子で幼名を「平太郎」という。 三次地方に伝わる『稲生物怪録』(いのうもののけろく、いのうぶっかいろく)は、江戸時代に実在した16歳の少年・平太郎が体験した妖にまつわる話である…