饗土橋姫神社:斎王 13

伊勢神宮・内宮の正面、宇治橋の真向かいに、ひっそりと佇む聖地があります。 そこは内宮やおはらい町のすぐそばでありながら、ひときわ静かな、穏やかな場所でした。 「饗土橋姫神社」(あえどはしひめじんじゃ)は、宇治橋と所縁深い…

伊勢神宮・内宮:斎王 12

「この神風(かむかぜ)の伊勢の国は常世の浪の重浪(しきなみ)帰(よ)する国なり。傍国(かたくに)の可怜(うまし)国なり。この国に居(を)らむと欲(おも)ふ」
 
 ついに僕も彼の地へと辿り着きました。日本最大の聖地、日本…

おはらい町・おかげ横丁

お伊勢参りで楽しみの一つは「おはらい町」と「おかげ横丁」めぐり。伊勢神宮の門前町でノスタルジックな店々が所狭しと立ち並び、一年を通じて、たくさんの人で賑わいます。 おはらい町通り入り口で最近注目を浴びている「ハートの石」…

斎宮跡:斎王 11

三重県多気郡明和町に「幻の宮」とされてきた斎宮跡が、昭和45年に発掘されました。 それは東西約2km、南北約0.7kmの広大な面積を占めていました。 「斎王」(さいおう)とは、「斎皇女」(いつきのみこ)とも呼ばれ、伊勢神…

磯神社:斎王 番外

伊勢市街から宮川大橋を渡り、磯町へ。 別宮・瀧原宮から外宮・豊受大神宮そばを流れる宮川の最下流域に鎮座する「磯神社」(いそじんじゃ)を訪れます。 そこは駐車どころか、離合もままならない細い路地にありました。 なので撮影時…

朝熊岳金剛證寺・神明神社の石神さん

「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊をかけねば片参り」 伊勢音頭の一節にも謳われる、朝熊。 そこの「朝熊岳金剛證寺」(あさまだけこんごうしょうじ)を訪ねました。 お伊勢参りの参拝は、二見浦で禊をし、外宮から内宮へ参るのが古来…

猿田彦神社:斎王 10

神話によれば、猿田彦は天孫ニニギの天降りに出向き、一行を無事に葦原中国に送り届けると、猿田彦はアメノウズメに自分を送り届けるように頼んだ。 猿田彦は故郷である伊勢国の五十鈴川の川上へ帰り、鎮まった。 伊勢神宮・内宮の近く…

別宮・倭姫宮:斎王 09

「その神は神風の伊勢の国の百伝(ももづた)ふ、渡逢(わたらい)の県(あがた)の拆鈴五十鈴(さくすずいすず)の宮におられます。名は、撞賢木(つきさかき)厳之御魂(いつのみたま)天疎(あまさかる)向津媛命(むかつひめのみこと…

別宮・伊雑宮:斎王 08

彼女は朝日信仰を大切にした。 朝日を拝むには、東向きの海岸が良いと考え、伊勢国に移住を決意する。 彼女は信仰を広めるため、伊勢の各地を転々と移動した。 志摩国に伊雑宮あり。 当宮の社家は「井澤富彦」といった。 彼は出雲系…

別宮・瀧原宮:斎王 07

「大神の遥宮」(おおかみのとおのみや)と呼ばれる別宮があります。 山深き聖地「瀧原宮」(たきはらのみや)です。 瀧原宮は内宮から40kmほど離れた、国道42号線「熊野街道」沿いにありました。 瀧原宮のあたりには、滝がたく…

別宮・月讀宮:斎王 06

「月讀宮」(つきよみのみや)は内宮から1.8kmのところにある内宮の別宮です。 月讀宮は比較的街に近い場所にありながら、深い杜に囲まれて鎮座しています。 社殿に至る参道は、自然のもつエネルギーに満ちている感じがしました。…

別宮・月夜見宮:斎王 05

伊勢神宮別宮の「月夜見宮」と外宮「豊受大神宮」を結ぶ道を「神路通」(かみじどおり)と言います。 夜になると「月夜見宮」の石垣の一つが白馬に変わり、白馬は「ツクヨミノミコト」を乗せて「神路通」を歩いていくと云います。 通り…