伊勢神宮・外宮:斎王 04

11代垂仁天皇の御世に漂泊の後、度會(わたらい)の宇治の五十鈴の河上に鎮座した天照大神は、ある夜、21代目の天皇、雄略の夢に現れて神託を告げた。 「我のみここに座するは孤独で耐え難くつらいもの。食事をするのも儘なりません…

御塩殿神社:斎王 番外

神宮に奉納する「堅塩」を、古代の製法で2000年以上作り続けている御料地があるというので訪ねてみました。 二見浦から1.5kmほど歩いたでしょうか、「御塩殿神社」(みしおどのじんじゃ)は三重県伊勢市二見町荘にありました。…

二見興玉神社:斎王 03

天孫ニニギが天降る時、天の八衢(やちまた)に立って高天原から葦原中国までを照らす神がいた。 鼻の長さは七咫(ななあた)、背の長さは七尺(ななさか)、目は八咫鏡(やたのかがみ)のように、または赤酸醤(あかかがち)のように照…

椿大神社:八雲ニ散ル花 58

どうしてこうなってしまったのか。 深い山中をひた進む、一人の女がいた。 その身は薄汚れ、身につけたものは、はだけ気味だった。 彼女が少し前までは、ワカヒルメノムチと呼ばれ、民衆に支持された姫巫女だと気づくものは少なかった…