五十猛神社からさらに内陸に入ったところに「大屋姫命神社」があります。 この一帯は地名が「大屋」であることから、姫を敬愛した人々の思いが伝わります。 辺りは民家もまばらな、過疎の山村です。 しかし大屋姫命神社はとても清浄に…
カテゴリー: 島根
五十猛神社:八雲ニ散ル花 20
五十猛は妻と海を眺めていた。 そこはかつて、秦国からやってきた父が上陸し、秦国へ旅立っていった海岸であると聞いていた。 しかし五十猛は父親の顔を知らない。 彼が生まれて間もない時に、去っていってしまったのだ。 「お父様は…
都我利神社:八雲ニ散ル花 番外
出雲大社から431号線を東にしばらく行くと、車道に面する急な石段があります。 「都我利神社」(つがりじんじゃ)です。 駐車場は近辺に見当たりません。 なんとか車を停めて、この急な階段を登りました。 登りつめると、皇居や伊…
阿須伎神社:八雲ニ散ル花 19
出雲大社から東に少し離れて、島根ワイナリー近くの集落の奥に「阿須伎神社」(あすきじんじゃ)があります。 車を停める場所に苦労しましたが、しっとりとして良い雰囲気の神社です。 長く細い参道を歩き進みました。 参道の横にも民…
三屋神社:八雲ニ散ル花 18
出雲空港に降り立つと、スサノオとヤマタノオロチのモニュメントらしきものがありました。 しかし作るのが大変だったのか、頭は一つのみです。 これをみると、斎の木に巻きつけられた、藁の蛇によく似ています。 さて、島根県雲南市三…
阿太加夜神社:八雲ニ散ル花 16
松江市東出雲町にある「阿太加夜神社」(あだかやじんじゃ)に訪れました。 そこはしっとりとした、とても素敵な神社です。 当地は松江市に合併する前は、「八束郡東出雲町出雲郷」と呼ばれていました。 松江市でありながら「東出雲」…
鳥屋神社:八雲ニ散ル花 15
田園広がる中に、ぽつんと盛り上がる杜。 出雲市斐川町鳥井にある「鳥屋神社」(とやじんじゃ)です。 ここは出雲では珍しい、「建御名方命」(タケミナカタノミコト)を祀った神社です。 古事記の国譲り神話で健御名方は大国主息子と…
神魂神社:八雲ニ散ル花 14
「ふざけるなっ!」 大庭の王宮に、豪雷のごとき怒声が響いた。 「今すぐ穂日の連中を斬りつけてやるべきだろうが」 出雲の八千戈王、八重波津身副王の遺体が、相次いで孤島の洞窟で見つかった。 すでに腐敗した遺体は、無残なものだ…
稲佐の浜:八雲ニ散ル花 13
「このときから出雲の屈辱の歴史がはじまった」 「2千年前、ここで私の先祖が……私の先祖は、侵略者の目の前で抗議の自殺をしたんだ! ここでだ! ここで!」 日の沈む砂浜で男は呟いた。 旧暦の10月に神々が上陸すると云うそこ…
富神社:八雲ニ散ル花 12
『「天孫降臨」などというと、オトギめくが…私の知人の島根県人にいわせると、「このときから出雲の屈辱の歴史がはじまった」と大真面目で言う』 産経新聞社記者として在職中に「梟の城」で直木賞を受賞し、「竜馬がゆく」などを著作し…
黄泉比良坂 / 揖夜神社:八雲ニ散ル花 10
黄泉の國の醜女達に追われ ここに逃れてきたイザナギ命は 桃の実を投げつけ退散させた 最後にイザナミ命自ら追いきたり 大岩をもちて塞ぎ 生の國と死の國の境となせり 千引の大岩なり これより西二百米に道祖神あり 追谷坂と呼ぶ…