高佐士野:八雲ニ散ル花 出雲屋敷篇10

イズモ族は、ヤマトに神名備山信仰も持ってきた。 「なび」は隠るという意味で、祖霊はきれいな三角錐形の山に隠っていると考えられていた。 形の円い山は、妊娠した女性の腹を連想するので、女神山と考えられた。 ヤマト地方では、円…

率川神社 三枝祭:八雲ニ散ル花 番外

ここに於いて、其の伊須気余理比売命の家、狭井の河の上に在り。 天皇(すめらみこと)、其の伊須気余理比売の許幸行し、一宿御寝坐しき也。 其の河、佐韋(さい)の河と謂ふ由は、其の河辺に於いて、山由理草(やまゆりくさ)多在る故…

奈伎良比賣神社:常世ニ降ル花 由良朗月篇 05

日の出とともにチャリを漕ぎ出し、最初にたどり着いた場所が、海士町大字豊田の「奈伎良比賣神社」(なぎらひめじんじゃ)でした。 鬱蒼とした中にも、穏やかさを感じさせる神社です。 延喜式の式内社で、祭神の「奈伎良比賣命」(なぎ…

宇受賀命神社:常世ニ降ル花 由良朗月篇 04

島根県隠岐島の中ノ島、田園広がる宇受賀に鎮座する古社があります。 「宇受賀命神社」(うづかみことじんじゃ)です。 大正の頃の社蔵記録によると、かつては現在地から北方150間(およそ270m)隔たった、海面から36、7尺程…