むか~し、むかしのぽんぽこぽん。 天智大君の御代の頃、伊予の国の久万山に、一匹の化け狸が棲んどった。 その化け狸は子産み、その子もさらに化け狸となって、いつしか八百八匹の大一家となっとった。 その八百八狸(はっぴゃくやた…
カテゴリー: あやかし浪漫
一宮神社:たぬカタリ case of 小女郎
むか~し、むかしのぽんぽこぽん。 立川の奥の小女郎谷に、まっこと美しい娘がおったんや。村人はその娘が、たぬきが化けたものじゃと知っとったけん、小女郎狸と呼んどった。 小女郎狸は神通力をもっとったけん、一宮神社の神さまに見…
大気味神社:たぬカタリ case of 喜左衛門
むか~し、むかしのぽんぽこぽん。 伊予国の大気味神社の境内の、大きな大きな木の穴に、喜左衛門という名の大狸がおった。 「そう言うたら以前、讃岐浄願寺の禿狸と相撲をとったけんど、五分と五分で勝敗はつかなんだなぁ」 そんなこ…
金長神社・金長大明神:たぬカタリ case of 金長
むか~し、むかしのぽんぽこぽん。 あわの国の小松島の、日開野(ひがいの)に、大和屋ちゅう染め物があったんや。 大和屋の茂右衛門(もえもん)が町の外れを歩きよると、大きな木の周りに人だかりができとるやないか。 「なにごとじ…
大歩危・小歩危と小便小僧
オレの~ 股間の~ レントンが~~~っ! アーイ・キャーン・フラ~イっっ・:*+.\(( °ω° ))/.:+ 三大〇〇ってやつの中に、1度は訪れてみたい日本の「三大秘境」なんてものがあります。 岐阜県「白川郷」と宮崎県…
矢奈比売神社(見付天神)
むかしむかし、旅の僧が見付の里に立ち寄った時のこと、とある家の方からさめざめと泣く声が聞こえてきました。 その家の屋根には、白羽の矢が刺さっていました。 「どうしてお前たちはそんなに泣いているのだ」 僧が尋ねると、 「毎…
わらしさんのネタばらし
朝霧の隠れ里、三次のマヨイガ「手打そば 山菜料理 わらべ」さんを訪ねてきました。 わらべさんは、座敷わらしに会えるそば屋さんで知る人ぞ知る名店でした。 希望すれば、1日2組限定で、そのおそば屋さんに泊まることができました…
手打そば 山菜料理 わらべ
「ええ今思えば、あれは貴重な体験だったのかもしれません」 そう言う氏の額から頬にかけて、冷たい汗が一筋流れた。 「私には霊感などないのだと思っていました。でも、あの日…」 それは4月初旬のことだったという。 広島県北の山…