むかしむかし古代には、太陽の神と同じくらい、月の神は信仰された。当時は夜空に浮かぶ月の形で暦を読んだので、月読尊と称え、これを崇めた。 月の暦はとても複雑である。新月から満月を経て、再び新月へと至る過程をひと月とすると、…
カテゴリー: 常世ニ降ル花
比奈麻治比賣命神社:常世ニ降ル花 由良朗月篇 07
古代の男たちは、意中の異性を岩の前に呼び出し、相手が応じてくれたなら、今夜はOKだという合図と受け止めた。 かの八重波津身も、沼川姫とここで落ち合い、その夜に建御名方を授かったという。 その岩の名は、OK岩。 というのは…
由良比女神社:常世ニ降ル花 由良朗月篇 06
マックイーン: 隠岐の由良比売を調べてもあまり情報が無かったんですが、越智系の姫なんですね。🤔 桶に乗ったカワイイ姫としか思…
奈伎良比賣神社:常世ニ降ル花 由良朗月篇 05
日の出とともにチャリを漕ぎ出し、最初にたどり着いた場所が、海士町大字豊田の「奈伎良比賣神社」(なぎらひめじんじゃ)でした。 鬱蒼とした中にも、穏やかさを感じさせる神社です。 延喜式の式内社で、祭神の「奈伎良比賣命」(なぎ…
宇受賀命神社:常世ニ降ル花 由良朗月篇 04
島根県隠岐島の中ノ島、田園広がる宇受賀に鎮座する古社があります。 「宇受賀命神社」(うづかみことじんじゃ)です。 大正の頃の社蔵記録によると、かつては現在地から北方150間(およそ270m)隔たった、海面から36、7尺程…
渡津神社:常世ニ降ル花 由良朗月篇 03
正月二十六日。 まことであろうか、海賊が追ってきているというので、夜中ごろより船を出して漕いで来た。 船路の途中、神へ手向けをする場所があった。 そこで船頭にぬさを奉納させたところ、ぬさが風で東へ散ったのを見て、船頭は「…
天佐志比古命神社:常世ニ降ル花 由良朗月篇 02
隠岐郡知夫村の海に面した一角に鎮座する「天佐志比古命神社」(あまさしひこのみことじんじゃ)を訪ねました。 扁額に「一宮神社」とあるのも気になりますが、参道に設けられた滑り台も気になります。これはもしや。。 参道入口の横に…
姫宮神社:常世ニ降ル花 由良朗月篇 01
隠岐諸島の知夫里島北部、「古海」(うるみ)と呼ばれる小さな漁村にやって来ました。 そこの小さく突き出た岬の上に、「姫宮神社」(ひめみやじんじゃ)が鎮座しています。 こちらの鳥居は、奥の参道が消滅しかけており、謎の鳥居と化…
天津岩戸別神社:常世ニ降ル花 御津羽青月篇 18
奈良の高市郡高取町、その住宅街にぽつんとある「天津石門別神社」(あまついわとわけじんじゃ)に来ました。 境内入口の鳥居の横に案内板があります。 祭神は「天手力男命」(あめのたじからおのみこと)で、越智氏居館跡の西に鎮座と…
若狭姫神社:常世ニ降ル花 和奈佐薄月篇 07
和奈佐を追って、再び若狭へやって来ました。 福井県小浜市遠敷、久しぶりの「若狭姫神社」(わかさひめじんじゃ)です。 前回の訪問が平成29年でしたから、かれこれもう7年経ちます。そんなに経ったのかー。 若狭姫神社は現在、若…
名草神社(養父市):常世ニ降ル花 土雲歌譚篇 番外
日本三大名草の養父・名草神社に行ってきました。 日本三大名草とは、本家・和歌山の「名草・中言神社」群と、栃木足利市の「名草厳島神社」、そしてこの兵庫県養父市に鎮座の「名草神社」(なぐさじんじゃ)を言います、 というのは、…
藤社神社:常世ニ降ル花 和奈佐薄月篇 06
もうひとつの式内比治真名井神社「藤社神社」(ふじこそじんじゃ)はこんなとこにありました。 場所は京都府京丹後市峰山町鱒留。 車を停めるのも、際どい場所です。 地名の「鱒留」(ますどめ)は、藤社明神の使いの鱒(マス)が竹野…