
1月中旬、長崎半島の先端、野母崎で「水仙まつり」があるというので行ってみました。

野母崎に着いてすぐ、「こっとん」という喫茶店に向かいましたが、残念ながら営業していませんでした。

お目当は「軍艦島カレー」でしたが、写真だけ撮って来ました。

さて、そこは、「水仙の里」と呼ばれる小高い丘になっています。

決して広い場所ではありませんが、思わず息が漏れる、素敵な光景がありました。

風に揺れつつ咲き誇る水仙。

その数1000万本と云います。

花は光の加減で元気に見えたり、

ちょっとアンニュイに見えたりします。

丘は海のそばにあり、

潮と花の香りが絶妙なハーモニーを奏でます。

野母崎水仙の里は、長崎で唯一「かおり風景100選」に選ばれているところだそうです。

丘の上まで登ってみます。

風景といえばこれも絶妙。

水仙と軍艦島のコラボレーションです。

その姿はまるで、

戦いに向かう彼を見送る女性のようです。

「花と花 うす紫と くれなゐと うなづきあうは 何のこころぞ」

「柳原白蓮」の詩を思い浮かべていました。

花はいったい何を偲い咲くのか、

それを僕は知りたいのです。


帰り道、夫婦岩がありました。

岩の間からは、やはり軍艦島が見えていました。
