
熊本の南の端、人吉には、幾つかの面白いスポットがあります。

【青井阿蘇神社】

人吉の中心地にある「青井阿蘇神社」は、その5棟が国宝に指定されています。

入口では神鶏が出迎えてくれます。

境内手前の池は蓮の葉でいっぱいです。

まず、楼門の威容に感嘆します。

本家阿蘇神社に負けない風格。
国宝です。

楼門の天井板には、消えかけた龍の絵がうっすら見えます。

かつては鮮やかな龍が描かれていたことでしょう。

拝殿も国宝。

茅葺の屋根が印象的です。

幣殿のほか、本殿と廊も国宝になります。

境内に「青井大神宮」というものがありました。

伊勢神宮の内宮と外宮が祀ってあります。

社に覆いかぶさるように「神楠」が寄りかかっていました。


【永国寺】

「永国寺」というお寺があります。

ここは「ゆうれい寺」と呼ばれています。

なぜなら本堂に、ゆうれいの掛け軸が飾ってあるからです。

恐ろしい絵ですが、ご安心ください、レプリカです。
とある知名の士が妾を囲いましたが、本妻の嫉妬に悩み、妾は球磨川に身を投げて非業の死を遂げます。
女は霊となり、本妻を苦しめました。
本妻に相談を受けた実底和尚は、現れた女の霊に因果の道理を説き、一枚の絵を見せました。
和尚が描いた己の姿の醜さに驚いた霊は和尚に引導を渡してほしいと懇願します。
実底和尚の引導により、霊は成仏したということです。

霊が現れたという池には、美しい蓮の花が咲いていました。

【黒坂】

矢黒町というところに、隠れたパワースポットがありました。

味のある石橋を渡ると、「矢黒神社」があります。

矢黒神社は戦神を祀っているそうで、勝負運や流れを変えたい時にご利益があるそうです。

矢黒神社から少し歩いたところにすごい場所がありました。
「矢黒切り通し」、「黒坂」と呼ばれているところです。

小さな工場のような敷地の横を入っていきます。

道の横では蜂を飼ってありました。

その先に入口があります。
一見洞窟のように見えるその先には、

岩の崖のような間に道がありました。
道幅は2.5mくらい、崖の高さは5~15mくらいあります。

かつては里道として使われていたようで、今でも利用している人もいるそうです。

とてもひんやりとして、気持ち良い道でした。

【球泉洞】

人吉から球磨川沿いに帰る途中、「球泉洞」という鍾乳洞があります。

この鍾乳洞の特徴は「縦に深い」ということです。
通常のコースと「探検コース」がありますが、オプション料金がかかるものの、「探検コース」を選択することを強くおすすめします。

通常コースでは一般的な鍾乳洞探索を楽しめます。

観音様そっくりな鍾乳石がありました。

見返り観音です。

さて、探検コースはここからです。
ここから地下200mまで降りていきます。
鉄梯子伝いに真下に降りていきます。
落ちたら多分痛いです。

その先にはなんと、滝がありました。

地底の滝です。

地下を流れる川を歩いていきます。

途中、ハートの石があるので、踏まないよう気をつけます。
そしてその最奧には、

奥まで広がる地底の世界。
ロマンティックです。
