
雲仙からの帰り道、「岩戸神社」(いわどじんじゃ)という名前を見つけて、気になったので立ち寄ってみました。

鳥居を抜け、山の方へ進みます。

参道入口と思われる場所があったので、車を停めます。
岩戸といえば「天の岩戸」を連想したのですが、どうやら御祭神は木花開耶姫の姉「岩永姫」(いわながひめ)のようです。

美しく可憐な「木花開耶姫」に対し、「岩永姫」(磐長姫/石長比売)は容姿が醜く、妹と一緒に嫁いだ先の「瓊瓊杵命」に追い返されてしまいます。

木花開耶姫が花のような繁栄を約束し、岩永姫が天孫の世が岩のような永遠のものとなるよう、誓約を立て贈られたのですが、
瓊瓊杵命が岩永姫を父の元へ送り返してしまったので、天皇、ひいては人の寿命が、今のように短くなったと伝えています。

鬱蒼とした参道を5分ほど歩きます。

鳥居が見えてきました。

苔むした石段を登ると、

社殿が見えてきます。

そこには、圧倒的な存在感の洞窟があります。

ぱっくりと口を開けたような洞窟に立つ社。

拝殿の裏に、

本殿が鎮座します。

横の方にも小さめの洞窟があります。

この奥の洞窟は、縄文時代以前の住居跡だと考えられています。

写真では分かりにくいですが、手前に水が滴っているところがあります。

これが西郷川の基点となっているということです。

洞窟にぐっと迫ってみます。

手前の祠は普通ですが、

奥の祠は、どうも霞んで、ピントが合いません。

偶然訪れた神社ですが、畏れ多いような、そんな場所でした。