
「天照大神高座神社」(あまてらすおおみかみたかくらじんじゃ)と「岩戸神社」(いわとじんじゃ)は、大阪府八尾市の高安山中腹にあります。
この二つの神社は隣接して境内の境界線もはっきりしていないということで、ほとんどのサイトで合わせて紹介されています。

坂道を登っていくと、まず「岩戸神社」が先に見えてきます。

「日本最初 岩谷辨財天」の文字があります。
いったい何が日本最初なのでしょう。

ここは空海が天照大神高座神社を参詣中に、大神の御託宣により当地に創建したと伝わります。

境内に遥拝所なるものがありましたが、

こちらはどうやら伊勢神宮を遥拝しているようです。

拝殿は岩の上に設えてあります。
「御神体は一帯の岩山全体であるが、以前は木彫の弁財天像が御神体であった」と伝わります。

ご祭神は宗像三女神の一柱「市杵島姫命」。
市杵島姫命は弁財天と同じ神として扱われます。
ここは「岩屋弁財天」「岩谷弁財天」と呼ばれているそうです。

もともとはインド神の弁財天を祀っており、仏教色が強かったそうです。
中世以降、神仏習合して今の祭神として祀られるようになりました。

「天照大神高座神社」へと足を進めます。
石柱には「式内 高御座神社」と記されています。

境内に入って右手に「白飯之滝」があります。
干ばつでも水が絶えることがないと言われているそうです。

今でも滝行が行われているそうですが、不動明王がしっかり見張っています。

境内左側の岩戸神社下あたりに「白龍大神」とのぼりが立った祠があります。

湿度が高いです。

拝殿下に石の何かがありますが、井戸でしょうか。

足を進めると拝殿があります。

ご祭神は「天照大神」と、「高皇産霊大神」(たかみむすびおおかみ)です。

高皇産霊大神は天地開闢に現れた最初の三神、造化三神の一柱と記紀は記しています。

真実は徐福の母親「高木栲幡千千姫命」(たかきたくはたちぢひめ)の事だそうです。

さて、ぐるりと拝殿を回ってくると、

岩穴を塞ぐように建つ本殿が見えてきました。

神の住まいに相応しい社です。
激しくも静謐な、強い気をビリビリ感じます。

神仏習合の名残か、いろんなものがごちゃまぜで、いかにも大阪っぽいのですが、

それでもなぜかすっきりと清々しい、不思議な神社です。

天照大神高座神社・岩戸神社は、大阪の裏パワスポと言って差し支えない、凄い聖地でした。
