
世界遺産で有名な出雲「石見銀山」。
島根県大田市温泉津町(ゆのつちょう)には、石見銀山が華やかなりし頃、鉱山で働く人たちを癒してきた温泉郷があります。

ノスタルジックな雰囲気を今に残す「薬師湯 温泉津温泉」、その一角に、温泉津港に出入りした北前船の守り神として信仰を集めてきました神社があります。
社殿の上部に、大きな磐座が見えています。

「龍御前神社」には、船主や船頭から航海の安全を祈願した船絵馬がたくさん奉納されているそうです。

御祭神は、「大己貴命」「少彦名命」「豊玉姫命」「健磐龍命」「阿蘇津彦命」「阿蘇津姫命」「彦火火出見命」「素盞嗚命」の八神。
なぜが阿蘇系の神もたくさん祀られています。

本殿の右横に石段があり、その先に旧本殿があると云います。

登ってみます。

なかなかきつめの階段と坂道を登っていきます。
するとその先に見えたのが、

うぎゃー、オロチです!!
龍御前様です!!

巨大な岩盤からオロチの頭が突き出ています。

旧本殿はオロチの体にめり込んでいます。
この龍御前の岩を正面から見ると、

エイリアン!
まるで軟体生物が何かを捕食するときの姿のようです。

恐ろしげな大岩ですが、彼の視線の先には、のどかな温泉郷と港が見えていました。
古代のはるか昔から、龍御前様は、この里を守って来られたのでした。
