菅原道真を祀る天満宮、そのうち「日本三天神」と称せられる一角、「防府天満宮」を訪ねてみました。
一ノ鳥居から伸びる参道、その奥には小高い山が見えます。
石畳と石の階段の参道を歩きます。
龍宮のような華やかな楼門が見えました。
拝殿はシンプル。
菅原道真は左遷の折、防府に立ち寄ります。
すっかりこの地が気に入った道真公は、「自分が死んだら魂となってここに帰ってくる」と約束します。
九州で公が亡くなった翌年に、日本で最初の天満宮として防府天満宮は創建されたと云います。
境内にある「春風楼」は国指定登録有形文化財に認定されています。
この建物は、建設を断念した五重塔をそのまま床下に組み入れたそうです。
ここからは防府市の景色を堪能できます。
天井には見事な彫刻の絵馬や
いろんなものが刺さっています。
境内の隅に、「天満宮灯籠」というものがありました。
防府天満宮の強パワースポットがこの「紫雲石」です。
「願い事をすると必ず叶う」という霊石です。
「必ず」というあたり、こわかったので、僕は特に何も願いませんでした。
天満宮といえば牛ですが、ここの牛はなかなか凛々しい。
帰り際「芳松庵」(ほうしょうあん)という茶室を見学しました。
道真公はお茶の研究をしていたそうです。
程よく侘びた風情の茶室です。
心根がすとんと落ちるようです。
で、茶室を進んでびっくり。
こんなところに御神木がありました。
樹齢は推定800年。
幹回り5.6m、高さ27.5m、葉張36mの美しい巨木です。
周防一の美楠と謳われ、幕末の志士たちも見守っていたということです。