巨石パーク:八雲ニ散ル花 土雲歌譚篇 27

投稿日:

p3270311-2017-07-18-14-00.jpg

三瀬峠を越えて佐賀市内へ向かう嘉瀬川(かせがわ)沿い、佐賀大和I.Cからほど近いところに「巨石パーク」と書かれた、巨石の看板があります。

p3270313-2017-07-18-14-00.jpg

そこには、下流にある豊玉姫にゆかりの「與止日女神社」(よどひめじんじゃ)の奥宮があるというのです。
これは行かねばならない。

img_0246-2017-07-18-14-00.jpg

入口から車で登って行くと、途中で管理棟があります。
そこで料金を支払うと、簡単なマップと巨石のいわれが載った紙をいただきました。

p5011452-2017-07-18-14-00.jpg

さらに登ると駐車場に行き着きます。
そして入口がありました。

p5011453-2017-07-18-14-00.jpg

足を踏み込むと、そう、ここが「パーク」と呼ぶ施設ではないことがすぐに理解できます。
山です。
そう、登山です。

p5011455-2017-07-18-14-00.jpg

しかもかなりガチの山。

p5011456-2017-07-18-14-00.jpg

結論から言いますと、一通り巨石と呼ばれる石を見て回ると2時間の登山になります。
再奥の「たもと石」まで行くなら、もっとかかるでしょう。

p5011460-2017-07-18-14-00.jpg

そして巨石とは言いますが、これは遺跡だと僕は思いました。
古代の祭祀跡です。

p5011464-2017-07-18-14-00.jpg

さっそく見えて来たのは「石神の滝」。

p5011465-2017-07-18-14-00.jpg

清らかな水で、喉を潤すことができます。

p5011474-2017-07-18-14-00.jpg

さらに登って行くと、「烏帽子の雫」という滝もあります。
この先に烏帽子岩があるので、そこから流れている水なのでしょう。

p5011477-2017-07-18-14-00.jpg

ぐいぐい進んで行くと、ヘルメットのような巨石を発見しました。

p5011480-2017-07-18-14-00.jpg

これは砥上岳で見た「かぶと岩」にそっくりです。
しかし特に名は付いていないようです。

p5011482-2017-07-18-14-00.jpg

その先に見えて来ました。
1基目の巨石は、「神頭石」(じとうせき)です。
形が神様の頭に似ていることから名づけられたと云います。
ずっと見ていると、先祖の顔が浮かぶのだそうです。
どの辺が神様の顔なの?と見ていると、

p5011485-2017-07-18-14-00.jpg

ヤバっ!?
めっちゃ巨大爬虫類系に見えるんですけど。
神様って宇宙人的なヤツですか??トカゲ型の。

p5011487-2017-07-18-14-00.jpg

ビビりつつも足を進めていると、

p5011490-2017-07-18-14-00.jpg

2基目の磐座「道祖神石」(さやのかみいし)があります。
山に来た人たちの交通安全の守護神として祀られてきたそうです。

img_0336-2017-07-18-14-00.jpg

広角でも入りきれないので、iPhoneのパノラマを使ってみます。

p5011491-2017-07-18-14-00.jpg

出雲王国では、道の神を「塞の神」(さいのかみ)と呼んで祀っていました。

p5011493-2017-07-18-14-00.jpg

道祖神石の左端に窪んだ場所があります。

p5011495-2017-07-18-14-00.jpg

ここは祭祀跡だと思われます。

p5011506-2017-07-18-14-00.jpg

なんだか巨大ツチノコのような石がありました。

p5011515-2017-07-18-14-00.jpg

ツチノコの尻尾石だと思っていた石は、3基目の巨石、石神様が航海に使用したといわれる「御舟石」(みふねいし)でした。

p5011510-2017-07-18-14-00.jpg

4基目の「兜石」です。

p5011512-2017-07-18-14-00.jpg

兜に似ているからだそうです。
顔にも見えてきます。

p5011519-2017-07-18-14-00.jpg

5基目の「龍の石」は天に昇る龍に似ているそうです。

p5011523-2017-07-18-14-00.jpg

6基目には巨石パーク前半の目玉、天地万物をつくったと伝わる「造化大明神」(ぞうかだいみょうじん)があります。

p5011522-2017-07-18-14-00.jpg

この磐座・造化大明神が與止日女の御神体であり、ここが與止日女神社の上宮となります。

p5011526-2017-07-18-14-00.jpg

中は洞窟になっていてお参りでき、通り抜けることもできます。

p5011529-2017-07-18-14-00.jpg

御神体岩は男神石女神石からなっているそうですが、よくわかりません。

p5011530-2017-07-18-14-00.jpg

中へ入ってみます。

p5011533-2017-07-18-14-00.jpg

この山の名は下田山といいます。
昭和10年に地元の新聞記者によって巨石群が発見され、一般に知れ渡ることになったそうです。
当時はかなり話題になったそうで、1日に2,000人の観光客が訪れたこともあったといいます。
平成7年、”巨石文化のテーマパーク”をうたう「肥前大和巨石パーク」として復活し、現在に至ります。

p5011538-2017-07-18-14-00.jpg

僕としては、ネーミングに失敗したんじゃないかと思ってしまいます。
この先にもある数々の巨石は、触れ合うことのできる磐座遺跡として、とても貴重なものです。

p5011537-2017-07-18-14-00.jpg

ここに「世田姫」(よたひめ)という神がいたそうです。
海の神が魚の群れになって、毎年川をさかのぼり、この神の元へ来るそうで、この魚を畏む人には災いがないが、捕って食べると死ぬことがあると伝えられます。

p5011540-2017-07-18-14-00.jpg

豊玉姫が淀姫になり、世田姫へと変わっていったのでしょうか。

p5011542-2017-07-18-14-00.jpg

さらに登っていきます。

p5011543-2017-07-18-14-00.jpg

眼下に造化大明神を望みます。

p5011546-2017-07-18-14-00.jpg

7基目「イナリ石」です。
おにぎりの形をしていることからの命名です。
穀物神「倉稲魂」(ウカノミタマ)を祀ります。

p5011549-2017-07-18-14-00.jpg

そして頭上に圧倒的存在感の大岩があります。

p5011551-2017-07-18-14-00.jpg

9基目の「屏風石」(びょうぶいし)です。

p5011552-2017-07-18-14-00.jpg

巨岩の下には、祭祀跡があります。

p5011553-2017-07-18-14-00.jpg

この巨岩を引けるだけ引いて撮ってみると、こうです。
これは道教で言うところの陽石です。
ということは陰石もあるはずです。

p5011555-2017-07-18-14-00.jpg

屏風石から下ったところにありました。
8基目の磐座「誕生石」です。

p5011556-2017-07-18-14-00.jpg

あまりの見事な造形に、思わず感心してしまいました。

p5011559-2017-07-18-14-00.jpg

そこからの俯瞰の景色も素晴らしい。

p5011563-2017-07-18-14-00.jpg

この石からすべての動物が生まれたと伝わる神聖な石です。

p5011560-2017-07-18-14-00.jpg

まるで空中に浮いているようなこの巨岩の先は絶壁なので足元には注意が必要です。

p5011566-2017-07-18-14-00.jpg

そしてさらに登ると、もう一つの陽石があります。

p5011569-2017-07-18-14-00.jpg

10基目の「烏帽子石」(えぼしいし)は巨石パークのシンボルと言っていい石です。
平安時代の貴族がかぶった帽子に似ていることから名づけられた石で、7.57mの高さがあります。

p5011570-2017-07-18-14-00.jpg

石の下部は空洞になっていて、ここでも祭祀が行われていた可能性は濃厚です。

p5011568-2017-07-18-14-00.jpg

これらは自然が造り出した形なのでしょうが、それゆえに、大自然の神秘を感じます。
絶海の孤島ではないですが、交通の便もなかった太古には容易に到達できる場所ではなく、それゆえに沖ノ島に匹敵する神跡であると感じるわけです。

p5011572-2017-07-18-14-00.jpg

烏帽子石を回り込むように歩いてみて驚きました。

p5011571-2017-07-18-14-00.jpg

眼下に、明らかに人工の造形と思える巨岩があります。

p5011575-2017-07-18-14-00.jpg

平らに突き出た、滑走路のごとき巨岩。
11基目の「御座石」(ございし)です。

p5011576-2017-07-18-14-00.jpg

神様が山頂から佐賀平野を眺めたときにここに座ったことが名の由来で、「ござ」ににていることから名付けられています。
何十人も座れる広さがあり、悟りを開くための場所とも云われています。

p5011578-2017-07-18-14-00.jpg

今は雑木が伸びて展望はききませんが、それでも心が天高く持ち上げられるような感覚です。
ここは月読みの場所だったのではないでしょうか。

p5011583-2017-07-18-14-00.jpg

ここから急斜面を10分ほど登ったところに12基目の道真公を祀った「天神石」があると書かれていましたが、いまいちどれのことかよくわからず、展望もイマイチでした。

p5011585-2017-07-18-14-00.jpg

ここからあとは下りが多くなってきます。

p5011588-2017-07-18-14-00.jpg

しばらく歩くと、写真に収まりきらない巨岩があります。

p5011590-2017-07-18-14-00.jpg

13基目「雄神石」(おがみいし)です。

p5011591-2017-07-18-14-00.jpg

男子として面目を立たせるように強きをくじき弱きを助け、仁義を重んじるように指導した神だと伝わります。

p5011594-2017-07-18-14-00.jpg

雄神石の横にこれまたすごい15基目「神籠石」(こうごいし)があります。

p5011611-2017-07-18-14-00.jpg

神籠石とは通常、山頂の結界に張られた石をいいます。

p5011612-2017-07-18-14-00.jpg

ここでは神を守る石のことであると伝わります。

p5011596-2017-07-18-14-00.jpg

ここも祭祀が営まれていた聖蹟のようです。

p5011598-2017-07-18-14-00.jpg

雄神石と神籠石の間を登ると、

p5011600-2017-07-18-14-00.jpg

後半のハイライト、14基目「天の岩戸」が見えてきます。

p5011603-2017-07-18-14-00.jpg

宮崎県の高千穂町にある天岩戸に似ていることから名づけられたと伝えられます。
高千穂の岩戸は今は崩壊して形を失っていますが、かつてはこのような姿だったのでしょうか。

p5011605-2017-07-18-14-00.jpg

日本各地に伝わる天の岩戸とは、女神石だと思うんですよね。

p5011607-2017-07-18-14-00.jpg

射し込む光と、

p5011609-2017-07-18-14-00.jpg

いにしえから続く祈り、

p5011610-2017-07-18-14-00.jpg

命の賛歌が響き渡るようです。

p5011615-2017-07-18-14-00.jpg

うっかり16基目の「蛙石」を忘れて下山しましたが、十分パワーを堪能しました。

p5011618-2017-07-18-14-00.jpg

帰り道は最短ルートで降りましたが、何やら派手にデコレーションされた木を見つけました。

p5011621-2017-07-18-14-00.jpg

なになに、

p5011622-2017-07-18-14-00.jpg

お地蔵さんがいて、

p5011623-2017-07-18-14-00.jpg

「しあわせの木」とあります。
下のハートとは、

p5011620-2017-07-18-14-00.jpg

なるほど。

p5011625-2017-07-18-14-00.jpg

そしてこの郵便ポストは賽銭箱がわりだと。
でもこれって自然にできた斑点なのでしょうね。

p5011627-2017-07-18-14-00.jpg

せっかくなので、しあわせのおすそ分け、いただきます。

p5011617-2017-07-18-14-00.jpg

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください