
雲南市大東町に鎮座する「日原神社」に参拝してきました。
ここに立ち寄ったのは、『出雲大社の歩き方』というサイトの記事を見て、とても興味を持ったからです。

境内に足を踏み入れてすぐに目につくのが、天然記念物の「海潮のかつら」。
主幹は朽ちているのですが、なかなかな圧があります。

祭神は「天之日腹大科度美神」(あめのひばらおおしなどのかみ)、「大日霊貴尊」(おおひるめむちのみこと)、「若盡女神」(わかつくしめのかみ)。
主祭神で社名の由来と思われるヒバラオオシナドとは、16代目大名持、東出雲王家・富家の「簸張大科戸箕」(ひばりおおしなどみ)となります。

ワカツクシメはヒバリオオシナドミの母親であり、 15代大名持の「布忍取成身」(ぬのおしとみとりなるみ)の后となります。
なぜ、父神でなく母神が配祀されているかというと、ここが ヒバリオオシナドミの生誕地であり、当時は妻問婚だったからだと思われます。

真実性は定かではありませんが、境内入口には、産湯の井戸がありました。

アマテラスが祀られているのは、この地が「日の原」と呼ばれたことと、ここに「鏡の岩」という磐座があったからだと考えられます。

鏡の岩の下にあるお社は「山岬神社」で、なぜか17代大名持、郷戸家の「山岬多良斯神」(やまさきたらしのかみ)が祀られています。深い交流があったのでしょうか。

境内背後には、「天王神社」(素戔嗚尊)、「龍神社」(豊玉姫命)、「秋葉神社」(軻遇突智命)が祀られており、これも個人的には胸熱です。

ここに来て唐突の秋葉さん、イイね。

出雲系聖地は、どうしても大国主・事代主に目が行きがちですが、こうして他の主王の聖地も残り伝えられているのを知ると、胸の奥が熱くなります。
初代大名持「菅之八耳」(すがのやつみみ)の宮は「須我神社」だと思うし、八束水臣津野や鳥鳴海はあったから、他の主王の聖地もあるのだろうか。
17聖地巡り、してみたいな。
