おっさんだって、恋がしたい。
というわけで、福岡県筑後市にある「水田天満宮」(みずたてんまんぐう)にやってきました。
まずは鳥居を180度、回れ右すると、
月読神社があります。
さすが豊王国の支配域なだけはありますが、まあなんと大きなコブでしょう。
そして、コブもハートの形をしています。
参道を歩いて行くと、
味わいのある鳥居がお出迎え。
水田天満宮は、太宰府に次ぐ九州二大天満宮とよばれています。
が、まあ、勢いは太宰府天満宮には遥か及ばぬ様子です。
あちらは商売上手ですもんね。
拝殿前には、天満宮お決まりの丑さんズと、
ウソんズがいらっしゃいます。
このウソさんはとても希少価値が高く、よく見るとスズメバチを咥えています。
ウソさんは、天神さまの御神幸を邪魔するスズメバチを追い払ったと伝えられています。
祭神は、言うまでもなく「菅原道真」公。
塗装が剥げていますが、彫刻なども素晴らしい、趣ある神社です。
社伝によれば嘉禄2年(1226年)、後堀河天皇の勅命により菅原道真の後裔である菅原為長によって創建されたといいます。
当地には、太宰府天満宮の荘園で菅原氏一族の大鳥居氏が支配する「水田荘」があって、当社はその鎮守であったそうです。
当地はもともと、太宰府天満宮の神宮寺であった安楽寺の荘園であり、道真の子孫代々の太宰府からの退隠の地とされていました。
安楽寺といえば、安曇氏との関連が気になるところです。
参道入口に、月読社があり、境内には、竈門社や玉垂社もあります。
これらを関連付けるのは、豊か越智、ということになるのでしょうか。位置的には、水沼氏の関わりがありそうですが。
多くの女子に人気のスポットがごちらにあります。
今も昔も、人の心を占めるのは恋心。
ラブ、
ラブ、
ラブで埋め尽くされた神社が、
水田天満宮境内社の「恋木神社」(こいのきじんじゃ)です。
御祭神は日本で唯一、恋の神様「恋命」(こいのみこと)。
さすが八百万の神々の国。人の恋にも神様が鎮座しておられましたか。
別名「バレンタイン神社」とも呼ばれ、これに電飾でも付けようものなら、ちょっと昭和のラブホ的な趣さえ感じさせる恋の聖地。
太宰府天満宮は縁切りとまで噂される道真さんも、苦笑いしておられることでしょうか。
でも、まあ、よくよく考えてみれば、サイノカミのご子孫なわけですから、これもアリでしょうな。