羽浦神社:常世ニ降ル花 和奈佐薄月篇 04

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徳島県阿南市羽ノ浦町中庄にある「羽浦神社」(はうらじんじゃ)に来ました。かわいい。

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田園と集落の中にポツンとある、ローカルな神社です。

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祭神は
誉田別命
足仲彦命
気長足姫命
淡夜別命
大穴牟遅神命
国常立命
少彦名命
彌都波能賣命
和奈佐毘古命
和奈佐毘賣命
天兒屋根命
天照皇大神
大己貴命
少彦名命
稲倉魂命
埴安姫命
事代主命
野槌命
菅原道真命
水速女命
大国主命
市杵島比賣命
綿津見命
手力男命 
建速須佐之男命
上筒之男命
中筒之男命
底筒之男命
宇麻志麻遅命
大山祇命
須佐之男命
稲倉魂神
天照皇大神
伊邪那岐命・・・って多っ!

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それもそのはず、明治43年に中庄村、宮倉村に祀られていた23社を村社「八幡神社」に合祀して、「羽浦神社」と改称し、羽ノ浦の里の総氏神としたのが当社だからです。
ここにも明治の闇がありました。合祀しまくってるよね。

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八幡神社の古文書及び社伝によれば、天正年間(1573~1592)阿波の国主「蜂須賀家政」公により、国内平穏や家運長久、御鷹狩祈願のため、当社に参拝し、拳正寺をして八幡宮の別当職たらしめ、当社の社殿を再建するとあります。
その後も蜂須賀家代々の祈願所に指定されてきたようです。

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蜂須賀光隆公が祈願した際には、社紋に「鷹羽の打ち違え」を用いるようにとの指示されたとのこと。

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そして当社に丸っとまとめられた数々の神社の中で、朝廷から尊崇篤い神社として、延喜式神名帳に記載されていた神社が2社あります。

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それが「和耶神社」(わやじんじゃ)と「和奈佐意富曽神社」(わなさおうそじんじゃ)。
ワナサ、ここにもあったーっ!!

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和奈佐意富曽神社の祭神は「和奈佐毘古命」と「和奈佐比賣命」。彦と姫がいるということは、和奈佐とは一族名で、ヒメ・ヒコ制であったということでしょうか。
また、和耶神社の祭神は、男神としての「淡夜別命」(あわやわけ)、もしくは女神「伊弉冉命」であったとされています。
淡夜別という神名は聞きなれないですが、「先代旧事本紀」にある尾張氏の系図にその名が見られるようです。
やたら合祀してしまうと、元の鎮座地や由緒伝承が曖昧になってしまう危惧があります。小社の維持は大変ではありますが、やはり可能な限り残し伝えていくべきだと感じます。

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3件のコメント 追加

  1. 匿名 より:

    narisawa110

    伊予って暖かそうだからいろんな一族が先に入ってる印象ですね。出雲伝承だと、なぜか八井耳が伊予に行ってるそうで。でも八井耳は皇位を争った印象もあります。

    地理的には松山のあたりは大きめな平野がある様で、久留米には及びませんが、農地には適した場所が確保できそうです。

    越智さんからみんな、水稲や、灌漑を教わったのでしょうか?とにかく人の役に立つ何かがなければ人が集まらず、国も出来ないはずですから。

    その辺、出雲族は鉄を持ってたから辺鄙なところにも住めたし海部との協力で貿易もできたし、航路の点でも九州に次いで有利な場所だったと思います。

    今日も富士林本を見てましたが、出雲はとにかく人が住むには厳しいところだったんだすね。同じ様な人口であった四国も昔は雪深く、平地がなく大変だった気がします。

    ただ、吉備津彦領域になった頃の越智、忌部氏の事は全くわかりませんね。冨編集長のお話だと、四国という括りで阿波なのか伊予の話なのかは不明ですが、後に海部が入ってきてると買いてあります。吉備津彦を広義の海部と捉えるのかどうか。

    いいね: 2人

  2. 匿名 より:

    narisawa110

    ほいでもって、そうなると阿波津彦って何処かに出てくるんじゃね?とか思ってたらホツマツタエにも出てくるんですね

    イヨ津彦とも書かれる様なので、八井耳とすればやっぱり海部の様な気がします

    いいね: 3人

    1. 五条 桐彦 より:

      伊予津彦だとすると、越智かもしれません。

      いいね: 1人

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