
佐賀県と福岡県の県境に鎮座する「脊振山」(せふりさん1,054.6m)。
その山頂より少し降ったところに、

脊振龍神を祀る「龍ヶ池」があります。

小さな池ではありますが、

ほぼ山頂であるにも関わらず、どこからこの水が湧き出ているのか、不思議な池です。
そしてこの龍ヶ池には、

本物のドラゴンが棲んでいました。

キモかわよ。

脊振山の名の由来のひとつに、弁財天を乗せて天竺から飛んできた龍が、この山の上で天に向かって三度嘶き、背ビレを振ったことからついた名だというものがあります。

キミはその時のドラゴン君かい。
そう尋ねると、彼は背ビレを振って、恥ずかしそうに水底へ消えていきましたとさ。


昨日、能登の支援団体さんに、店の奥で眠っていた古タオル数百枚を、段ボールに詰め込んで送付しました。
泥を拭いてどんどん捨てるのに使えるのだそうで、役立てていただければ幸いです。
ただそれでも、僕の抱く無力感を少しも和らげることはありません。

今、多くの支援者、ボランティアの方々が尽力して、なんとか能登を支えようとしていますが、それは現状維持が精一杯というところであり、また費用や体力を無尽蔵に捻出できるものでもなく、やがてそう遠くない先に限界も来ることでしょう。
能登に何よりも必要なのは、早急なライフラインの復旧であり、大規模な公費解体と同時に安息の暮らしを住民の方に提供することです。そうして初めて、未来が見えます。
そのためには、きちんと報酬を受けて活動できる、外部からのプロの復興業者が大勢必要です。僻地だから災害復興にコストをかけられないというのは、我が国の精神にあってはならないことです。
日いづる国の隅々の民々まで、あまねく夜明けは訪れなくてはなりません。
被災した国民に明日を生きる未来を作り得るのは唯一、国と行政にほかならないのです。どうかお願い申し上げます。


脊振山の麓にある脊振神社・下宮。
ここの彫刻にも「波にうさぎ」があることに、最近気がつきました。
脊振周辺でも割とよく見かけるうさぎの彫刻、往古にはウサギ族がいたのかもしれません。
