椎葉村「十根川」(とねがわ)地区。 重要伝統的建造物群保存地区に指定されるこの山村集落は、谷間の南斜面に水平を生み出すように石垣が築かれ、その上に「椎葉型」と呼ばれる独特の建築様式の平家と馬屋や蔵が、列を為すように配置さ…
カテゴリー: まほろば
椎葉村:常世ニ降ル花 天之高原篇 道草
「五条さん、日本各地に平家の落人伝説というのがあるよね。実はあれ、出雲サンカなんだよ。昔は”俺様は富家だー”といっていた人たちがね、”平家だー”っていった方が箔がつくからと言い始めてね。追っ手の源氏の将校と平家の娘の恋物…
椎葉厳島神社:常世ニ降ル花 天之高原篇 12
「もうこの辺りで良いのではないですか」 「いや、ここ鞍岡は古くから人に知られていて危険だ。この先の山を越えれば、追っ手もやっては来まい。もう少しだ、行くぞ」 奢れるものは久しからず。 世の栄華を極めた平氏であったが、元暦…
呑龍様にて:上州逢引物語⑪
僕のデートプランのラストを飾るのは「呑龍様」(どんりゅうさま)でした。 呑龍様の正式名称は義重山新田寺「大光院」(だいこういん)。 群馬県太田市金山町にある浄土宗の寺院です。 慶長16年(1611年)3月、徳川家康は徳川…
小舟神社にて:上州逢引物語⑩
一之宮貫前神社から、境外摂社の小舟神社に向かう途中、「蛇宮神社」(じゃぐうじんじゃ)なるものを見つけて立ち寄りました。 この神社は、両社ライン上の間に鎮座しています。 蛇宮神社の鎮座地は 群馬県富岡市七日市。 広めの境内…
一之宮貫前神社にて:上州逢引物語⑨
群馬県富岡市一ノ宮にある上野国一宮「一之宮貫前神社」(いちのみやぬきさきじんじゃ)へとやって来ました。 此処へは2度目の訪問となります。 前回訪れた時は気づきませんでしたが、当社は鏑川左岸のこんもりとした蓬ヶ丘(よもぎが…
月波神社にて:上州逢引物語⑧
人皇二十七代安閑天皇の、元年甲寅三月十五日創祀と言う。上野国神名帳所載の古社で、従四位下月波明神とあるのはこれである。古く来留末の里、延喜式上野九牧のうちの治尾牧の古称のある治尾の清水の源泉地で、車川の岸辺である善地の中…
榛名湖にて:上州逢引物語⑦
榛名湖へやって来ました。 「榛名湖」(はるなこ)は、群馬県西部にある湖で、榛名山のカルデラ内に生じた火口原湖です。 外周は約4.8km、面積は約1.2㎢、最深部は約15mほどになるといいます。 『万葉集』の時代から上野国…
無毛峠にて:上州逢引物語⑥
冠稲荷で最後に食べたジェラードが思いのほか効いていて、夕食は軽めでいいよねってことでラーメンを食べることにしました。 宿は伊勢崎にとったので、そこからテクテクとあるいて「桐生」さんという店に入ります。 で、おすすめという…
冠稲荷神社にて:上州逢引物語⑤
群馬県太田市に鎮座する「冠稲荷神社」(かんむりいなりじんじゃ)は、鈴さんがよく散歩した神社なのだと、教えていただきました。 鈴さんは10年ほど前に、冠稲荷神社がよく見えるアパートに引っ越して晩年を過ごし、2年前に庄屋町付…
生品神社にて:上州逢引物語④
群馬県太田市新田の「生品神社」(いくしなじんじゃ)を訪ねました。 当社は元弘3年(1333年)5月8日、後醍醐天皇より鎌倉幕府倒幕の綸旨を受けた「新田義貞」(にったよしさだ)が旗揚げをした地であると伝えられます。 境内は…