見借:常世ニ降ル花 土雲歌譚篇 30

昔、この里に土蜘蛛あり、名を海松橿姫といひき。天皇、国巡りしましし時、陪従、大屋田子をやりて、誅ひ滅ぼさしめたまひき。 霞、四もを含めて物の色見えざりき。因りて霞の里といひき。今、賀周の里といふは、訛れるなり - 『肥前…

おつぼ山神籠石:常世ニ降ル花 土雲歌譚篇 29

景行帝が行幸した時、この山の山頂に八十女という土雲がいた。八十女は帝の命令を拒み、背いて降伏することも無かった。 そこで、帝は兵に奇襲させてこれを滅ぼした。これにより嬢子山と呼ばれるようになった。 小城の南西、多久市に聳…

小城:常世ニ降ル花 土雲歌譚篇 28

昔者、此村に土蜘蛛あり。小城を造って隠れ、皇命に從わず。日本武尊が巡幸のおり、皆ことごとく誅ひたまう。それでここを小城郡という - 『肥前国風土記』 佐賀の小城市といえば「小城ようかん」ですが、その老舗の前にある 「須賀…

巨石パーク:常世ニ降ル花 土雲歌譚篇 27

三瀬峠を越えて佐賀市内へ向かう嘉瀬川(かせがわ)沿い、佐賀大和I.Cからほど近いところに「巨石パーク」と書かれた、巨石の看板があります。 そこには、下流にある豊玉姫にゆかりの「與止日女神社」(よどひめじんじゃ)の奥宮があ…

與止日女神社:常世ニ降ル花 土雲歌譚篇 26

一は云う。郡の西に川あり。名を佐嘉川と曰う。年魚あり。其の源は北の山より出で、南に流れて海に入る。山の川上に荒ぶる神有り。往来の人、半ば生き半殺にき。ここに県主らが祖大荒田、占問いき。時に土蜘妹の大山田女、狭山田女といふ…

石上・某磐座

今回は急遽予定を変更して、緊急特番 『我々は背振の山中に、驚くべき磐座を発見した!』をお送りします。 それはふた月ほど前のこと、僕のFBに友達申請をしてくれた、とある女性とのご縁からはじまります。 その女性は磐座大好き!…

脊振神社

たまには山の深みにどっぷり浸りたい時もある。 そんな時僕は、雲がかった脊振山へ向かうのです。 脊振山麓の西側、佐賀側の305号線沿いに「脊振神社下宮」が鎮座しています。 のどかな田園風景の先にある脊振神社(せふりじんじゃ…

吉野ヶ里遺跡の大賀ハス

北内郭の大祭殿の写真を撮りなおしたくて、佐賀の吉野ヶ里遺跡へ再訪しました。 すると「大賀ハス」が見頃です!というので、立ち寄ってみることに。 王の家がある南内郭から少し下ったところにありました。 これは見事。 美しい大輪…