乳ヶ窟:常世ニ降ル花 アララギ遺文篇 18

「しのべやたんがん さぁりやさぁそふ まとはや ささくり たちばな。」 イザナキ・イザナミの両祖神を祀り、天孫ニニギが天八重雲を押し分けて降臨したとされる「日向の高千穂の二上の峯」の麓に、三毛入野と名乗る男と、右大臣富高…

鬼八塚:常世ニ降ル花 アララギ遺文篇 17

高千穂に伝わる「鬼八」(きはち)の話は、草部吉見神社の「国龍命」( くにたつのみこと )であり、阿蘇津姫の父親「会知早雄」(おうちはやお)である可能性がでてきました。 「鬼八」は渡来人でこの地に稲作を広め崇められた人物だ…

宮崎神宮:常世ニ降ル花 アララギ遺文篇 07

たびたび宮崎は訪れつつも、足を運んでいなかった場所が「宮崎神宮」です。 宮崎神宮に隣接するように、護国神社もありました。 公務殉職者を祀る神社です。 死者を祀り、国土を守ってもらうという信仰は古くから日本にありました。 …

中畑神社:常世ニ降ル花 アララギ遺文篇 06

宮崎の秘境のひとつ、高千穂の「中畑神社」は雲海の景勝地「国見ヶ丘」(くにみがおか)の裏側にひっそりとありました。 国見ヶ丘は雲海の景勝地。 この丘は標高513mの場所にあり、西に阿蘇五岳、北に祖母連山、東に天香具山、高天…

黒口神社:常世ニ降ル花 アララギ遺文篇 05

高千穂の外れ、高森方面へ向かう途中の集落に「黒口神社」(くろくちじんじゃ)というところがあります。 わざわざこの辺鄙な場所を訪ねたのは、この社殿の彫刻が見事だと聞いたからです。 かつては「大空天神」という名の神社だった当…

八大竜王水神社・八大之宮

それは突如現れます。 気付いた時には思わず、声をあげてしまいました。 「八大竜王水神社」(はちだいりゅうおうすいじんじゃ)は高千穂の「天岩戸神社」から裏手に5分ほど車を走らせたところにあります。 斜めに幹と枝を伸ばすヤマ…

高千穂あまてらす鉄道

まあ、世の中いろいろありますが、今日はこんなのんびりとした記事を。 なるようにしかならんやろ、という思いを込めて。 かつて宮崎県北部で高千穂線を運営していた高千穂鉄道、しかし平成17年(2005年)9月6日、台風第14号…

宮地嶽社・二十躰王宮・天真名井・あいそめ川

槵觸神社と荒立神社の間に「探鳥コース」と言う自然遊歩道があるので歩いてみました。 おそらくほとんどの人が知らないこの場所は、意外に面白い散策コースになっています。 しばらく歩くと「宮地嶽社」と書かれた案内板があります。 …

土呂久

神々の里「高千穂」。その深淵に巨石に埋まるようにある、小さな集落があります。「土呂久」(とろく)といいます。 豊玉姫が鎮座するという「祖母山」の中腹、細い林道を延々と車を走らせます。道には落石の形跡がいたるところにありま…

天岩戸五社・落立神社

高千穂には、「天岩戸五社」という天岩戸神社を含む5つの神社があります。日本神話最大の舞台といえる、「天岩戸」を取り囲むようにある五社のうち、天岩戸神社以外の四社は結構なへき地にあり、訪れるのは大変です。 ここに紹介する各…