猪目洞窟 / 伊奈世波岐神社:八雲ニ散ル花 09

島根半島の西側にある、鷺浦(さぎうら)は長閑な港です。 その辺りの鵜鷺(うさぎ)地区は海と山に囲まれた小さくて静かな海辺の町で、古くは北前船の寄港地として栄えた場所でもあります。 その一角に「伊奈世波岐神社」(いなせはぎ…

美保神社:八雲ニ散ル花 08

「なんとも長閑なものよ」 美保の海に浮かぶ一艘の小舟に男は寝転び、青い空と白い雲を眺めていた。 男は妻のいる美保関にやって来て、こうしてのんびり釣りを楽しむ時間を心から愛していた。 越の国からやって来た美姫「沼川姫」との…

佐太神社・田仲社:八雲ニ散ル花 07

島根県松江市にある「佐太神社」(さだじんじゃ)は、神在月において、神々が最後に立ち寄る神社だと噂されます。 非常に格式ある神社ですが、その内容においては謎も多いと聞いています。 「秋鹿郡佐田大社之記」に第11代垂仁天皇5…

加賀の潜戸:八雲ニ散ル花 06

出雲国風土記(733年)によると、出雲四大神の一柱として「佐太大神」(サダノオオカミ)の名があります。 この佐太大神とは「サルタ彦」の事だと云います。 また出雲国風土記は、神魂神(カミムスビ)の御子の「キサカ姫命」(幸姫…

出雲神奈備神社・伊努神社:八雲ニ散ル花 05

出雲大社から北側に竜山、八雲山、弥山など、聖地とされる山々が連なっていますが、その中でも最も高い峰(536m)をもつ「鼻高山」という山があります。 その鼻高山を遥拝する神社が「出雲神奈備神社」です。 出雲族には「鼻の長い…

出雲井社:八雲ニ散ル花 03

日本人はどこから来たのか。 3500年以上も昔のこと、西北方から戦闘的な民族がインドを侵略した。 彼らはアーリア人と呼ばれていた。 農耕民族だったドラビダの民はアーリア人の奴隷にされた。 この時、ドラビダのクナ地方を治め…

韓釜神社

近年、注目のスポットが出雲にあります。 「韓竈神社」(からかまじんじゃ)は縁結びなどの御神徳と、ちょっと普通じゃないその様式が、巷の人の興味を引いているようなのです。 韓竈神社は、延喜式にも、出雲国風土記にもその名がある…

出雲国造館:八雲ニ散ル花 02.5

出雲大社の駐車場に車を駐めて境内に入ろうとすると、まずこの「神楽殿」(かぐらでん)が目に入ります。 拝殿の西側、荒垣外に位置する神楽殿は明治12年の出雲大社教創始の際に、本殿とは別に大国主大神を祀ったことに由来するそうで…

出雲大社(杵築大社)後編:八雲ニ散ル花 02

出雲大社の四の鳥居までやってきました。 この鳥居は「銅の鳥居」と呼ばれていますが、そこに、ある一文が刻まれています。 それは「日神者地神五代之祖天照大神、月神者月読尊也、須佐之男命雲陽大社神也」と刻まれており、かつて「ス…

出雲大社(杵築大社)前編:八雲ニ散ル花 01

そこは長閑な国だった。 民は山海の幸に恵まれ、大地から得られる良質な砂鉄からは鉄器が容易に産み出せた。 先祖は大いなる大陸移動の果てに、この地へたどり着いたという。 初代国王の名は「菅之八耳」(スガノヤツミミ)といった。…

永明寺 森鷗外の墓

余ハ少年ノ時ヨリ老死ニ至ルマデ 一切秘密無ク交際シタル友ハ 賀古鶴所君ナリ コヽニ死ニ 臨ンテ賀古君ノ一筆ヲ煩ハス 死ハ一切ヲ打チ切ル重大事 件ナリ 奈何ナル官憲威力ト 雖 此ニ反抗スル事ヲ得スト信ス 余ハ石見人 森 林…