愛媛県松山市、道後温泉を眼下に見る「伊佐爾波神社」(いさにわじんじゃ)、3度目の参拝です。 日本に3つしかないとされる国の重要文化財・八幡造りの社殿は、いつ見ても凛としていて見惚れてしまいます。 「湯月八幡宮」と古く称さ…
カテゴリー: 愛媛
山口霊神:たぬカタリ case of 隠神刑部
むか~し、むかしのぽんぽこぽん。 天智大君の御代の頃、伊予の国の久万山に、一匹の化け狸が棲んどった。 その化け狸は子産み、その子もさらに化け狸となって、いつしか八百八匹の大一家となっとった。 その八百八狸(はっぴゃくやた…
一宮神社:たぬカタリ case of 小女郎
むか~し、むかしのぽんぽこぽん。 立川の奥の小女郎谷に、まっこと美しい娘がおったんや。村人はその娘が、たぬきが化けたものじゃと知っとったけん、小女郎狸と呼んどった。 小女郎狸は神通力をもっとったけん、一宮神社の神さまに見…
大気味神社:たぬカタリ case of 喜左衛門
むか~し、むかしのぽんぽこぽん。 伊予国の大気味神社の境内の、大きな大きな木の穴に、喜左衛門という名の大狸がおった。 「そう言うたら以前、讃岐浄願寺の禿狸と相撲をとったけんど、五分と五分で勝敗はつかなんだなぁ」 そんなこ…
大山祇神社:八雲ニ散ル花 番外
伊予国の風土記に曰ふ。乎知の郡。御嶋。坐す神の御名は大山積神、またの名は和多志大神なり。 是の神は、難波高津に御宇しめしし天皇の御世に顕れましき。 此神、百済国より度り来まして、津国の御嶋に坐しき。云々。御嶋と謂ふは、津…
海の見える駅:四国鉄道 下灘駅
改札を抜けると、そこは海だった。 愛媛県の瀬戸内側を走る国道378号線、通称「夕やけこやけライン」と並走するJR四国予讃線にも、海の見える駅がありました。 「しずむ夕日がたちどまる町・双海町」にたたずむ「下灘駅」(しもな…
行幸会 / 矢野八幡神社:親魏和國ノ女王 番外
妻隠る 矢野の神山 露霜に にほひそめたり 散らまく惜しも (万葉集 2178番 歌聖柿本朝臣人麻呂) 愛媛県八幡浜市の、ノスタルジックな商店街そばに鎮座するのは「八幡神社」(はちまんじんじゃ)。 多くの八幡社と区別して…
野坂神社:常世ニ降ル花 土雲歌譚篇 番外
岬の御籠島にある鰯碆(いわしばや)という岩礁の先に、海中から光が放たれている。 「速吸の瀬戸で船が度々遭難するのは神さまが咎めているのかもしれない。確かめてみよう」 と海士の兄弟が海に潜ってみて見ると、巨大なタコが光る金…