土左の郡家の内に社あり。神の御名は天の河の命とせり。その南なる道を下れば社あり。神の名は浄川媛の命、天の河の神の女(むすめ)なり。その天の河の神は土左の大神の子とせり。 ― 『雅事問答』所引『土佐国風土記』逸文 土佐神社…
カテゴリー: 高知
土佐神社 末社:常世ニ降ル花 御津羽青月篇 06
土佐国一宮「土佐神社」(とさじんじゃ)を再訪します。 前回参拝した時は、社殿の一部が修復中でしたが、きれいに完成していました。 土佐神社の祭神は、「味鋤高彦根神」(あじすきたかひこねのかみ)と、「一言主神」(ひとことぬし…
朝倉神社:常世ニ降ル花 御津羽青月篇 05
「土左の郡(こほり)。朝倉の郷(さと)あり。郷の中に社あり。神の名(みな)は天津羽々の神なり。天の石帆別(いはほわけ)の神、今の天の石門別(いはとわけ)の神の子なり」 -『釈日本紀』所引『土佐国風土記』逸文 土佐国二宮、…
天石門別安国玉主天神社:常世ニ降ル花 御津羽青月篇 04
高知には二つの「天石門別安国玉主天神社」(あめのいわとわけやすくにたまぬしあまつかみやしろ)が鎮座しています。 まずは、吾川郡いの町神谷にある神社を参拝しました。 地元では、「戸別様」(とわけさま/とあけさま)と呼び親し…
和奈佐意富曽神社:常世ニ降ル花 和奈佐薄月篇 02
「奈佐と云ふ由は、其の浦の波の音、止む時なし。依りて奈佐と云ふ。海部は波をば奈と云ふ」 ー阿波国風土記 逸文 日本は広い。 たまに他人から、世界ではどこに行ったの?と聞かれるけど、世界なんてとんでもない。 日本はこんなに…
北川村「モネの庭」マルモッタン
四国・高知県の外れに、「モネの庭」があるというので行ってみました。 そこにはまるで時が止まったかのような、光の画家が愛した風景があったのでした。 モネの庭がある北川村は、とにかく遠い。遠いのです。 高知市内から車で1時間…
高岡神社:八雲ニ散ル花 番外
いよいよイツセひきいる大船団が、東に進む日がきた。 すべての軍勢が笠沙の湾に集結したあと、東へ向かった。佐多岬(鹿児島県)と足櫂岬(高知県)を過ぎ、土佐国の南岸ヘ進んだ。 高知県高岡郡窪川町の高岡神社には、モノノベ王国の…
月山神社:親魏和國ノ女王 番外
「お月さん ももいろ だれんいうた あまんいうた あまの口 ひきさけ」 高知県大月町の南端・小才角地区に、「土佐サンゴ発祥の地記念像」として、珊瑚を抱えた少女の像がひっそり立っています。 国道321号線沿いにあり大きな駐…