伊和神社:八雲ニ散ル花 番外

伊和部は、宍粟郡の伊和君らがここにやってきて住んだため、名付けられた。 昔、伊和恒郷(いわつねさと)なる者の夢に神が現れ、「我を祀れ」とのご託宣があった。恒郷が起きて西の方角を見たところ、一夜にして杉、桧が数千本ほどが生…

射楯兵主神社:八雲ニ散ル花 番外

兵庫県姫路市に聳える「姫路城」(ひめじじょう)。 別名「白鷺城」(はくろじょう/しらさぎじょう)と呼ばれる純白の名城は、まるで僕の純真な心を映しとったかのよう。 うむ、これは良いものだ。 ぶらり歩いていると、「血の池」と…

堀谷アラハバキ神社:八雲ニ散ル花 荒覇吐篇 06

静岡県浜松市の山中、堀谷という場所にアラハバキ神社が鎮座しています。 素朴な木の鳥居がある先に社がありますが、 道を挟んだ反対側にも素通りできないものがあります。 巨大な磐座。 よく見ると、手前にロープのしめ縄が張られて…

藤白神社:八雲ニ散ル花 番外

658年11月3日、有間皇子が斉明女帝に陰謀を企てたとして、物部シビが人夫を率いて有間皇子を捕らえた。 そこに、叔父である中大兄が出てきて「白浜温泉に行こう。わたしが先で待っている」と告げた。 和歌浦を過ぎ、藤代の松林に…

宝厳寺:八雲ニ散ル花 番外

愛媛県松山市、道後温泉を眼下に見る「伊佐爾波神社」(いさにわじんじゃ)、3度目の参拝です。 日本に3つしかないとされる国の重要文化財・八幡造りの社殿は、いつ見ても凛としていて見惚れてしまいます。 「湯月八幡宮」と古く称さ…

美保神社 末社めぐり 東編:八雲ニ散ル花 08.6

美保神社からぐいっと東に足を伸ばし、美保関灯台(みほのせきとうだい)を訪れました。 島根半島の最東端。 隠岐島も望めると言いますが、 まあ、僕の心と同じ、こんな有様です。 この美しい山陰最古の石造灯台は、明治31年(18…

美保神社 末社めぐり 西編:八雲ニ散ル花 08.5

美保は良い。 松江に宿をとっていた僕は、早朝に島根半島の東端に向けて車を走らせていました。 少し時間にゆとりがあったため、いつもはスルーしてしまう「男女岩」(めおといわ/みょうといわ)に立ち寄りました。 男の子、 女の子…

恵曇神社

島根県松江市鹿島町佐陀本郷にある「恵曇神社」(えともじんじゃ)を訪ねました。 民家をすり抜けて、なだらかな坂道を登ります。 この神社、どんなとこにあるかというと、 こんなとこ、島根半島の日本海側に鎮座していました。 (磐…

あそこの磐座:八雲ニ散ル花 03.5

「あの裏にも磐座ありますよね」 「えっ?ほんと?」 ビーチコ天女のmomojiさんとの会話の一節。 来たで。 ここは、とてもとても、大切な神社。 こうした貴重な神跡が、今なお残り続けているのは、誰のおかげなのだろうか。 …

須我神社:八雲ニ散ル花 00.5

「五条さん、須我神社のスガって、スガノヤツミミ王のスガじゃないですかね」 あんでぃさんにそう言われ、それもそうだよなと思い、再訪しました。 「須我神社」(すがじんじゃ)は、島根県雲南市大東町須賀にある神社で、須佐之男命が…

日原神社:八雲ニ散ル花 番外

雲南市大東町に鎮座する「日原神社」に参拝してきました。 ここに立ち寄ったのは、『出雲大社の歩き方』というサイトの記事を見て、とても興味を持ったからです。 境内に足を踏み入れてすぐに目につくのが、天然記念物の「海潮のかつら…

船津神社:八雲ニ散ル花 番外

「お久しぶりです。 遅くにすみません。」 そう言って、彼がメッセージをくれたのは、2年前のことでした。 彼は昭和初期に編集された「村史」を読んでいて、思いがけない発見をし、嬉しそうに僕に報告してくれたのです。 彼が教えて…