朝熊神社・朝熊御前神社・鏡宮神社:斎王 27

伊勢神宮内宮の境内を流れる五十鈴川、その下流域と朝熊川の合流点にひっそりと、とても重要な神社がありました。 こんもりとした丘の上、 敬虔な鎮守の杜に佇む神社は 「朝熊神社」(あさくまじんじゃ)と「朝熊御前神社」(あさくま…

阿児町の夫婦石:斎王 26

昔、この辺りの浜は狭くて浅く、ずいぶん奥まで続いていた。里人はこの浜をもう少し深くしようとしたが、そこには大きな石と小さな石が並び立っていた。それを取り除こうとすると大きな石がたおれた。この石を深いところに運ぼうとしたと…

伊射波神社:斎王 25

「幡萩穂(はたすすきほ)に出る吾は、尾田の吾田節(あかたふし)の淡郡(あわのこおり)にいる神である」 三重県鳥羽市安楽島町(あらしまちょう)の加布良古崎に鎮座の「伊射波神社」(いざわじんじゃ)を訪ねます。 専用の駐車場に…

伊雑宮事件:斎王 番外

天照大神の遙宮(とおのみや)、「伊雜宮」(いざわのみや)を再訪しました。 「伊雜宮」と書くのが正式ですが、常用漢字体の「雑」で、一般的には表記されます。 また、「いぞうぐう」とも呼ばれるほか、「磯部の宮」・「磯部の大神宮…

松下社:斎王22

三重県伊勢市二見町松下にある「松下社」(まつしたやしろ)を参拝しました。 こちらの参道にも山の神。伊勢・志摩地方では、山の神は祓戸的な立ち位置なのでしょうか。 境内で一際目を引くのは樹齢2000年の大楠. 上部が裂け、 …

御塩浜:斎王21

長らく気になっていた「御塩浜」(みしおはま)を訪ねてきました。 御塩浜は御塩殿神社(みしおでんじんじゃ)に付属する塩田です。 黒木の鳥居が、ここが神聖な施設であることを物語ります。 御塩殿ができた当初は、日本にはまだ塩田…

伊佐和神社:斎王20

三重県松阪市射和町に鎮座の「伊佐和神社」(いざわじんじゃ)を訪ねました。 伊佐和神社は大和国の宇陀(うだ)から山に入り、険しい山越えの道、伊勢本街道(いせほんかいどう)を抜けた櫛田川沿いにあります。 元亀天正の頃(157…

鬼のさし上げ岩:八雲ニ散ル花 吉備王篇 07

吉備の中山で出会ったご婦人の妖精がささやきます。 「鬼ノ城にお行きなさいな」 まるでロールプレイングゲームの主人公のように、僕は鬼ノ城を目指すのでした。 真っ白。。 雨が降って来ました。 「鬼ノ城」(きのじょう)は、岡山…

伊豆能賣:八雲ニ散ル花 欄外

くるま座さんの話を聞いて、気になってやってきました。 『人麿古事記と安万侶書紀』にも書かせていただいた「熊野道祖神社」です。 久那斗神・八衢比古神・八衢比売神を祀る、福岡の出雲。 「あそこに伊豆能賣が祀られているよね」 …

中山神社:八雲ニ散ル花 吉備王篇 06

岡山県津山市一宮に鎮座の「中山神社」(なかやまじんじゃ)へやってきました。 参道入口に妖怪チックなケヤキの御神木があります。 「ぐへへ、おいてけ~」 津山市指定天然記念物です。 妖怪樹さんは樹齢約800年とされ、尼子の兵…