
「宮古の塩」で有名な岩手県宮古市の三陸海岸。
そこの景勝地のひとつに「浄土ヶ浜」があります。

三陸海岸を北から南へ車を走らせていると、眩しいほどの青い海が見えてきました。

東日本大震災の時、ここも津波の被害を受けましたが、今は美しい風景が広がっています。

浄土ヶ浜にはいくつか展望台がありますが、まずは「剛台展望台」へ。

ここからの展望で見所は「蛸の浜」が一望できること。

不思議な浸食をうけた「蛸の浜」はその名の通り蛸の足のようです。

続いて訪れたい展望台は「御台場展望台」。

ここからは「浄土ヶ浜」の全貌が見渡せます。

奇怪な造形の島々が横一列に並びます。

コバルトブルーからエメラルドグリーンへと色を変える海。

「御殿場展望台」を降りてきました。

ここには「浄土ヶ浜マリンハウス」がありますが、そこで「さっぱ船」という小さなボートに乗って、遊覧を楽しむことにします。

風を切ってさっぱ船が進みます。

ウミネコの餌にと渡された「かっぱえびせん」を手にとって掲げます。

群がってきたウミネコにちょこちょこ指を突かれ、

わりと痛いです。

でもしばらく腕に乗ってくれたりして可愛いウミネコ。

茶色いウミネコは子供です。

奇岩が近づいてきました。

先の尖った岩々は「剣の山(針の山)」と言われています。

白い岩は古代の火山岩だそうです。

大きな岩が近づいてきました。

岩の上では、白い「こはまぎく」の花が満開を迎えています。

このくぼみは「賽の河原」と言われています。

他に「血の池」などもあり、青森の恐山と同じく地獄の地名で呼ばれているのが面白いです。

洞窟が見えてきました。

岩肌は白く切り立って美しいです。

触れると切れそうな鋭い岩。

洞窟の奥で潮吹きが見れました。

この潮吹きはレアだそうで、見ることができると幸せになれるらしいです。
そして後ろを振り返ってみると、

「青の洞窟」と呼ばれる光景が広がっていました。

白い岩肌が光を反射して、海底がブルーに光るということですが、
朝に訪れると奥まで光が差し込み、美しさが増すそうです。

楽しかった船を降りて、浜を目指します。

その光景は、この世とは思えぬ美しさです。

浄土ヶ浜の名を付けたのは江戸時代の僧、宮古山・常安寺の「霊鏡竜湖」(れいきょうりゅうこ)和尚だと云います。

当時里人もめったに訪れなかった浄土ヶ浜は、舟かあるいは獣道を分け入ってたどり着く秘境だったそうです。

霊鏡竜湖は信仰上のテリトリー争いで、金浜の神峯江山寺との軋轢を苦に、享保12年、盛岡での裁判の帰り道、遠野の地で自殺したと伝えられます。

「さながら極楽浄土の如し」
孤高の僧が、苦道の果てに見た秘境。
東の果てに楽園はありました。



追記:宮古市の「蛇の目本店」さんでランチしました。
海鮮丼の盛りに驚愕です!

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