
熊本の山都町(旧矢部町)の大名物といえば大きな石橋「通潤橋」(つうじゅんきょう)です。
橋中央の水路から吹き出す太い水流は圧巻です。

水が吹き出す様はいつも見れるわけではないですが、この巨大な石橋を登って渡るだけでも十分興奮できます。
現在は熊本大震災の影響を受け、一部修復中と聞いてます。

さて、この通潤橋は「五老ヶ滝川」という川の上にかかっているのですが、この川の先に壮大な滝があることは以外と知られていません。

「通潤橋」を渡ると資料館を兼ねた休憩所があります。
その先を更に歩くと優雅な竹林の道にでます。

先へ行くと「布田神社」という社がありました。

通潤橋を築造した「布田保之助翁」をお祀りしています。

「布田神社」のすぐ先に自然遊歩道があるのでそれを下っていきます。

聞こえ出す轟音。
道の合間から見えたのは落差50mの大瀑布「五老ヶ滝」です。

滝壺まで降りてみます。

とてつもない迫力です。
熊本の名勝百景にも選ばれた名瀑布だそうです。

パノラマ状に広がる断崖絶壁の滝壺。

崖は「柱状節理」と呼ばれる柱状の形を成しています。
これは3万年前、過去4回あったという阿蘇山の大噴火の1回目の火砕流でできたものです。

こんな阿蘇山から遠く離れたところまで火砕流が及んでいたとは、当時の大災害ぶりがうかがえます。

滝の反対側に進む道がありました。

さながらミニチュア高千穂峡といった趣です。

その先に広がる平地があります。

「仙者ヶ淵」といいます。

東屋があり、ここでひと休憩するとのどかな気持ちになりました。

更に奥にある橋は「河鹿橋」。

古びた鉄製の橋です。

古くて今にも壊れそうな雰囲気ですが、意外に丈夫です。

橋の上に広がる風景。

のんびり半日くらいは散策できそうな、おすすめのスポットです。
