
熊本の金峰山に近いところに、「拝ヶ石巨石群」(おがみがいしきょせきぐん)と呼ばれる、謎の巨石があるというので、行ってみました。

そこは金峰山の外輪山にあたる場所です。

中途半端に整備された感のある道を歩きます。

途中に「方位石」という看板があったので、辺りを見回してみます。

草に埋もれるように、大きめの石がありました。

表面に星座を思わせる穴が空いており、「方位」を示しているそうです。
石全体には斜めに引っ掻いたような線がいくつも入れられています。

さらにこの方位石は「強烈な磁気異常」が見られるそうです。

しばらく進むと、階段が見えてきました。

この階段がかなり急勾配な上、

幅がやたら広かったり、足をかけられないほど狭かったりで、なかなか登りにくいです。

しかしなんとか登っていくと、雄大な景色が見えてきました。

門を思わせる大きな石が出迎え、

神殿のような巨石が姿を現します。

古くは「おかミノ石(拝みの石)」と呼ばれていたという巨石群。

最大約7mとも言われる巨岩がコの字型に立ち並び、なにやら古代の祭祀場を思わせます。

手前の「夫婦石」と呼ばれる大小の巨石は、地震によって倒れたようです。

手前に設けられている祠の裏は、祭祀場のような空間があります。

祠に祀られる不動像。

裏の祭祀場です。

とても神聖な空気が漂います。

ここで終わりかと思いきや、まだこの先の頂上にも巨石がありました。

「頂上石」と呼ばれる、ストーンサークルです。

静謐に佇む巨石の群れ。

これらの石の中には、古代シュメール語によく似たペトログリフ(古代岩刻文字)が刻まれているそうです。

また磁気異常により、コンパスなどは狂ってしまうといいます。

頂上石の先に「亀石」という標識がありました。
辺りを見回すと、

なんか白さが目立つ石があります。
これが亀石のようです。

甲羅の模様が刻まれているといいますが???

ん???

これ、転がっています。
たぶん、先の大地震で、転がっちゃったのでしょう。

白かった部分はもともと土に面していた部分で、甲羅の部分は真下になっています。

「メンヒル」と書かれた標識がありました。
メンヒルとは、単一で直立した巨石記念物のことで、ブルトン語の「長い石」を意味する単語に由来しているということです。

ありました、メンヒル。

頂部は綺麗な鏡面をしていることから「鏡石」とも呼ばれ、そこに正確に東西南北を示す十字が刻まれているということです。

自然にできたものか、人の手によるものなのか、何のためにあるのか、謎多き拝ヶ石巨石群。
もっと知名度が上がっても良さそうな、ミステリースポットでした。