
一ツ瀬川を速川神社から銀鏡神社へ向かう途中に見つけた神社があります。

「速開都姫神社」(はやあきつひめじんじゃ)とありました。

降りてみると、こんな山間の隠れた場所に、不似合いなほど立派な吊橋があります。

悠々と流れる一ツ瀬川。

さびれた参道らしき道を行くと、青い鳥居の神社が目に入りました。
青い鳥居なんて見たことないので、あまりの異様さにギョッとなります。
速開津姫は大祓詞の神の一柱。
「祓戸四神」「祓戸大神」などと呼ばれる四柱の神がおります。
・瀬織津姫(せおりつひめ)は諸々の禍事・罪・穢れを川から海へと流す
・速開都姫(はやあきつひめ)は河口の海の底にいて、瀬織津姫の流した穢れなどを飲み込む
・気吹戸主(いぶきどぬし)は速開都姫が穢れなどを飲み込んだのを確認して、根の国・底の国に息吹を放つ
・速佐須良姫(はやさすらひめ)は根の国・底の国に持ち込まれた穢れなどをさすらって失う

速開都姫はうわばみのような蛇神であろうと思われます。
本来は河口にいるはずの神が、なぜこのような山奥に祀られているのだろうか。

滝から流れる川を挟んで向かいにも社がありました。

伊吹戸主神社とあります。

速川神社の瀬織津姫が流した穢れを、速開都姫がここで受け止め、気吹戸主がここから根の国にいる速佐須良姫へ飛ばすというシステムでしょうか。
しかしここは速川神社の上流ですし、謎です。
ここの神主さんが夢枕で神託を得て建てた、的な話のようですが、やはり違和感が拭えません。
謎深い神社です。
