大阪府交野市にロマンティックな神社があります。
七夕伝説の「星田妙見宮」(ほしだみょうけんぐう)です。
正式には小松神社と言いますが、
一般的には星田妙見宮として親しまれているようです。
住宅街の中にありますが、とても雰囲気あります。
七夕伝説の由来の元は、ここに隕石が落ちたからだそうです。
かつて弘法大師「空海」が、獅子窟寺で法を修めていた時、その法力により天上より七曜の星(北斗七星)が交野の地の三箇所に降ったそうです。
ええっ、北斗七星、落ちちゃったの!?
つまりこれが、
こうなって、
こうなったと、ふむふむ。
看板にはおそらく住職さん作と思われる、斬新な作画が記されています。
星田妙見宮はその内の一つの隕石を御神体として祀っているそうです。
他の二つの隕石は交野市にある「星の森」と「光林寺」にあると云います。
参道には羽衣伝説も記されています。
「親子杉」という神木がありました。
この境内の杜は素晴らしく気持ちが良いです。
いたるところに神聖さを感じます。
小さな祠などを過ぎると、
石の階段が見えます。
やはり、そうきましたか。
しかし苦しい石段登りを楽しませる仕掛けもあります。
自分の本命星、元辰星を調べます。
真言密教には、自分の生まれ年により本命星(ほんみょうじょう)・元辰星(がんじんじょう)という北斗七星より導かれる星と、一年一年違う星が我々に影響を及ぼすとされる九曜より導かれる當年星(とうねんじょう)という三つの星があるそうです。
本命星は、自分の生まれ出た星であり、生涯を通し自分を守護してくれる守護星で、寿命を司り、禍福を与える等、私たちの先天的な宿命をあたえる星です。
それに対し、元辰星とは、後天的な運命、すなわち社会生活における地位や財産、健康等を司る星とされています。
神社の境内にはそれぞれに対応した七星如意輪観音があるので、訪れてみましょう。
【貪狼星】(とんろうせい)
北斗第一星。欲望と好色を司る星。
現実的実戦家。豪胆で大財を得る力あり。欲深い。
【巨門星】(こもんせい)
北斗第二星。弁舌と弁論を司る星。
執着心強い。勇敢で大物の素質あり。仁に厚い。
【禄存星】(ろくぞんせい)
北斗第三星。財産と寿命を司る星。
神仏の守護厚く、害をはねのける威力あり。福あり。
【文曲星】(もんごくせい)
北斗第四星。学問と芸術を司る星。
優雅だが小心。学芸で名をなす力あり。知恵あり。
【廉貞星】(れんじょうせい)
北斗第五星。権威と勝負事を司る星。
礼儀正しく聡明だが策謀あり悪事を働く。正直者。
【武曲星】(ぶごくせい)
北斗第六星。権力と財を司る星。
勇敢で情に厚い。財を得て成功する。武才あり。
【破軍星】(はぐんせい)
北斗第七星。変動と禍福を司る星。
威厳あり、人の師となる。大成すれば巨富を築く。負けず嫌い。
烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)というのもありました。
「この世の一切の汚れを焼き尽くす」炎の仏なんだそうです。
と、七星如意輪観音を先に紹介しましたが、途中に絵馬堂があり、
さらに登って、
社務所に到着です。
本殿まではあと一息。
いぶし銀な狛犬があります。
ここまで階段は200段以上あるそうです。
清らかな水で手口を清めます。
着きました。
こちらにも古びた狛犬があり、
おもかる石があります。
そして、
御神体です。
でかいです。
ご祭神は「天之御中主大神」「高皇産霊大神」「神皇産霊大神」。
奥にももうひとつ、御神体岩があります。
これが、
こうなって、
こうなっちゃったんですね。
風が気持ちいいです。
下り道に「登龍の滝」というのがありました。
なるほど、北斗七星が落ちて来たのではなく、同じ方向のペルセウス流星群の隕石なのですね。
弘法さんもうっかりさんです。
で、そこだけえぐれています。
滝の上には大きな星が。
これはまさか
これのことで、
こうなったのがこの滝で、
こうなっちゃったんでしょうね。
くどい?
いや思いの外、素敵な神社でした。
初めまして、雲と水と、したがって滝に興味を
もっているので、この記事が目に入りました。
興味深い写真の数々、楽しませていただきました。
ただ、一つお教えください。
拝殿の前の写真の
『清らかな水で手口を清めます。』
の水の背後の『天平』か『平天』の石碑です。
天平時代の天平にしても、一体なぜここに用いられたのか。
それとも、どこかからの借り物で、一部を適当に切り取って使用したのか、全く見当がつきません。隕石落下よりも不思議です。
もしもご存知でしたらお教えください。
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こんにちは、shihibiさん。
ようこそお越しくださいました♪
僕がいつ見ても、その美しさに見惚れてしまう滝のベスト2は、福岡の花乱の滝と島根の龍頭ヶ滝です。
さて、手水の背後の文字、これはおそらく『天平』でしょう。
僕は全く気にしていなかったので、詳細はわかりませんが、写真から見ても古いものには見えません。
星田妙見宮の創建は空海がいた弘仁7年とありますから、これも関連なさそうです。
そこで社名の妙見を調べてみましたら、妙見信仰は天平勝宝年中(750年頃)、行基が開闢したとありますので、これにあやかって天平の彫刻の入った手水用の石を発注されたのではないでしょうか。
僕の推理はこの程度のものですが、もし重大な何かが分かりましたら、是非お教えください!
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隕石の方角はあってるんですね。断層の上とか、隕石の跡とかに神社がある、さては神様、地質好きなんでしょうか。
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「何処よりいまし荒ぶる神とは存ぜぬも、かしこみかしこみ申す。この地に塚を築きあなたの御魂をお祭りします。怨みを忘れ静まり給え」
と、アシタカのばあちゃんも言っていました。
天災有るとこ神在りですね。
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そういえば沖縄の斎場御嶽の大きな岩に、三葉虫的な化石が埋まっているのを見つけたことがあります。
好きなんでしょうねぇ♪
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