
福岡県宗像市赤間区吉留に「八所宮」(はっしょぐう)があります。

ここは、県道287号線沿いに鎮座する神社です。
始めは鶺鴒山(せきれい)の麓、御手洗池の辺りに鎮座していましたが、白鳳2年に現在の鶺鴒山山頂に遷座されたそうです。

とても趣のある参道を歩きます。

境内社の「現人神社」です。

社裏にある一本の木が印象的です。

のんびり参道を歩いて行くと、拝殿が見えてきました。

御祭神は
「泥土煮の尊」(ういじにのみこと)「沙土煮の尊」(すいじにのみこと)
「大戸の道の尊」(おおとのじのみこと)「大戸の辺の尊」(おおとのべのみこと)
「面足の尊」(おもだるのみこと)「綾かしこねの尊」(あやかしこねのみこと)
「いざなぎの尊」「いざなみの尊」

古事記の冒頭で出てくる、原初の神々です。
4組の夫婦神です。

これらの神様が祀られている神社はそんなにないと思います。

また別の伝承で、神武天皇が日向から東遷の際、この地の御手洗池のほとりに留まったそうです。

その時、道案内した神が赤い馬に乗って現れたので赤間(馬)の地名になったと云います。

本殿の両隅に、鎌倉時代の作の、木彫りの狛犬が鎮座していました。

盗難防止のための鉄柵が残念です。

山奥ではありますが、アクセスは容易です。

まだまだこんな神社が埋もれているもんだと感心しました。
