せっかくトマムに来たのだから、話題の例のアレを見ない手はなかろう。
と、行ってみました、「星野リゾートトマム・雲海テラス」。
雲海を見るなら早朝でしょう、とゴンドラの営業が始まる朝5時着を目指します。
ちょい早で到着しましたが、なんと既にゴンドラがガンガン動いています。
そして搭乗口へ急いで行くと、「ディズニーか!」と思わず突っ込みたくなりました。
洒落乙なチケットを受け取り、
待つこと20分、ようやく順番がやってきました。
夜明け前にデッキに着いている予定でしたが、思わぬタイムロスで既に夜が明け始めています。
ゴンドラの麓駅からデッキまでは約13分、かなりの距離と高度を進みます。
日が昇り始めました。
トマムで雲海が見られる確率は約40%という話です。
これは期待できます!
はやる気持ちを抑えつつ、デッキを目指します。
そして、
キター♪───O(≧∇≦)O────♪・・・?、あれ??
雲海っちゃ雲海ですが、コレジャナイ感。
足元までブワーッと迫る壮大な雲海を期待していましたが、ずいぶんこじんまりとした雲海です。
調べてみて分かったのですが、トマムの雲海は3タイプあるそうです。
僕の期待した雲海は「太平洋産雲海」と言って、十勝や釧路沖の太平洋でできた海霧が南東の風にのって日高山脈を越えてトマムへ流れ込んだ時に発生するもの。
滝のようなダイナミックな雲海が特徴的なのですが、発生条件は絶妙で希少なのだそうです。
秋よりも夏に見られる可能性が高いようです。
僕の見た雲海は「トマム産雲海」と言って、一般的に当地でよく見られる雲海です。
放射冷却による雲海で盆地状のトマムの地形の底にたまるように見える雲海。
「星野リゾート トマム ザ・タワー」なんかも見えていて、それなりに風情がある光景です。
が、富士山頂や広島三次の雲海を知っている僕には、少々期待はずれではありました。
もう一つの雲海タイプは「悪天候型雲海」というもの。
これは天気が下り坂の時や悪い日に発生します。
雲の動きが激しく、雲海テラスが雲の中に入って真っ白になってしまうことも多いとか。
雲海テラスには、様々なビュースポットが設けられています。
それはもう、雲海テーマパークと呼ぶにふさわしいもの。
Cloud Bar(クラウドバー)では背の高い椅子によじ登って雲海を楽しむことができます。
Cloud Walk(クラウドウォーク)では広がる雲海を一望することができます。
一番人気のCloud Pool(クラウドプール)は、ハンモックのような作りで、雲海に浮かんでいるような写真を撮ることができます。
撮影待ちの行列ができていましたので、僕は遠慮させていただきました。
星野リゾートトマム・雲海テラスは、もともとはスキー場です。
この雲海はスキー場のメンテナンス・スタッフしか知らないスポットでしたが、多くの人に見て欲しいというスタッフの希望から生まれた施設です。
その後メディアなどで紹介されると、北海道の一大人気スポットとなったのでした。
テラスにはフォト映えするドリンクやスウィーツ、「雲のゆうびん屋さん」などがあります。
スタッフさんたちのアイデアで、これからもどんどん楽しい施設が増えていきそう。
仮に雲海のない日でも、十分に楽しめる爽快な景観と、スタッフ愛に溢れた星野リゾートトマム・雲海テラスでした。
心が洗われるようです。憧れますね~(=^・^=)
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そうですね、早起きした甲斐はありました。
でもいつか、太平洋型雲海とやらを見てみたいです!
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