須佐ホルンフェルス

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前々から気になっていた、須佐ホルンフェルスに触ってきました♪

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須佐は萩市にあります。

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須佐高山の山頂には磁石石と呼ばれる多くの斑レイ岩の巨石が露出しており、方位磁針が狂うほどの強い磁性を帯びているそうです。

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スサノオが航海の途中に位置が分からなくなり、船中にあった磁石が須佐高山の磁石石の方角を指したため須佐湾に無事入港することができた、という神話が地名の由来となっているのだとか。

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駐車場に車を駐め、須佐ホルンフェルスまで遊歩道を歩いて行きます。

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「ホルンフェルス」とは、砂岩や頁岩層からなる地層が、約1,500万年前の噴火でマグマが貫入し、高熱によって接触変成岩に変化したものをいいます。
ホルンフェルスの語源はドイツ語で「角の岩」を意味し、硬く緻密な組織をもち、割るとガラスのように角ばって割れることから名付けられました。

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行き着いた先は広い石畳となっています。

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そこから折れて海岸線に降りていくと、

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ありました!

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不思議な縞模様の地層、「須佐ホルンフェルス」の一角です。

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この黒と白の縞々の地層部分は、「畳岩」と呼ばれ、これを指して一般には須佐ホルンフェルスと紹介されています。
しかし畳岩は砂岩、頁岩の互層からなる美しい海食崖ではあるが、ホルンフェルスの程度は弱く、須佐ホルンフェルスの最外縁部に過ぎないとのこと。

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縞模様が美しく残っているのは変成温度が低く、もとの須佐層群に近い様相を保っているからなのだと説明されます。

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畳岩と反対の海岸線には、より高い温度で変性したであろう地層が見えます。

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本来のホルンフェルスは熱変性による接触変成岩形成であり、赤褐色の変成岩層となります。
その意味では畳岩はさほど熱変性を受けておらず、ホルンフェルスと呼ぶ表記は適当ではないようです。

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しかしながらその不思議な縞模様をなす高さ12mの勇壮な岩壁は見る者を圧倒し、国指定の天然記念物の指定を受け、「日本の地質百選」や「21世紀に残す日本の風景遺産100選」にも選ばれています。

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また、観光案内などでは畳岩を指して「ホルンフェルス大断層」と紹介する場合が多いようですが、これは断層なのではなく海食によるものになります。

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地層の断面がきれいな平面になっているのは、地層全体に節理と呼ばれる割れ目が発達していて、海食によりその割れ目に沿って岩が崩れ落ちるからなのです。

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それにしてもこの撮影している最中も、

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背後に襲いくる、日本海の荒波!

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いっ時も気を許せません。

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しかしこの荒海で採れた「須佐男命いか」は名物で大変美味なのだとか、

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と、海野みことちゃんも言っていました♪

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ともあれ、このすごいジオパークに触れることができ、良い経験をしました。

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ちょっと寄り道のつもりでしたが、わざわざ来た甲斐があったというものです。

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8件のコメント 追加

  1. 凄い地層ですね!(゚д゚)!

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    1. CHIRICO より:

      おもしろいですよねー。
      何でこんなふうになるんだろう、神秘です!

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  2. Yopioid より:

    須佐の語源はそうだったんですね。また一つ勉強になりました。低温ホルンフェルス・・・低温調理で旨味が出ているチャーシューを思い浮かべました。そうですお腹へってます。。。

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    1. CHIRICO より:

      たしかになかなかなチャーシュー柄ですね笑
      今日の夕食は金沢カツカレーでした♪

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      1. Yopioid より:

        おはようございます。五箇山の記事を拝見しました。自分が見落としていたところもたくさんあり、視点が素晴らしいです。金沢カレーを家で食べられたのかと勘違い、金沢にいらっしゃったんですね!もし間に合えば富山の回転寿司もお楽しみください。耳慣れない地元の魚が活きの良い状態で食べられます。よい旅を!

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        1. CHIRICO より:

          おはようございます!
          先週の第3月火の定休日を利用して行ってきました。
          僕の旅は1泊2日が基本なので、慌ただしい旅ばかりです。
          食事は金沢カレーのほか、金沢おでんと焼き鳥をいただきました。
          焼き鳥は豚バラがあったりと、博多に通じるものを感じました。
          あと賞味期限6分とかいうモナカも。
          回転寿司は惜しいことをしましたが、また富山に出かけることもあるので、次回のお楽しみにしておきます♪

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  3. asamoyosi より:

    CHIRICO様

     いつもありがとうございます。
    須佐のホルンフェルス、懐かしく拝見しました。

     ここは7年間の義母の介護と後片付けが終わって、初めて訪れた地です。フェリーで九州に渡り、ちょいと引き返して萩に向かう途中「ホルンフェルス」に行ってみようということになり須佐まで足をのばしました。二人とも同じように前々から気になっていたところだということが判り、即決しました。駐車場から海岸まで、とてもよい天気だったこともあり、心からの開放感を味わいながら歩いたことを思い出しました。以来、毎年一回、遠出の旅を楽しむことにしようと決めた、私たちにとって言わば「振り出しの地」です。

     CHIRICO様のように詳しく調べて・・・というのではなく、ただ単に「すごいね~」「きれいだね~」「来てよかったね」だけの物見遊山の旅、おかげで当初の目的地である「萩」巡りが中途半端なものになってしまいました。宿だけ決めて、あとは出たとこ勝負という私たちの旅の原点がここにあるように思います。

     今頃になってCHIRICO様のブログを拝見し「ふーん、そうだったのか・・・」と改めて勉強させていただいております。
                                                          asamoyosi

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    1. CHIRICO より:

      それはとても良い思い出ですね♪
      僕は何度も行くチャンスがありながら、いつも通り過ぎていました。
      それでも須佐の名前が気になっており、ようやく重い腰をあげて訪ねました。
      当然僕もその時は、すげ〜と感嘆するばかり。
      とりあえず写真撮って、後から調べただけのことです笑
      でも本当に旅は良いですね、まだまだ興奮することだらけです!

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