阿多彌神社

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長崎県壱岐市勝本町の「阿多彌神社」(あたみじんじゃ)を参拝しました。

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由緒によれば、『神社帳』に、「コトノサカ阿多彌神社小神二十 四座之内、定祭九月十九日。古来鎮座年数不知。延宝四年 (一六七六)國主鎮信公木鏡御正体一面、石額を献ぜらる」とあり、壱岐国立石村許等坂(ことのさか)に、大己貴命と少彦名命を祀ったのに始まるとされます。

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創建年代は不詳。
『神社考』によれば、当地は石神(または山の神)と呼ばれていたが、社殿もなく、定例の祭典も執り行われていなかったところ、当地から南に百間あまりのところにアタミ畑があったことから、この石神を「阿多彌神社」にしたとあります。
アタミとはアザミが訛ったものと解釈されます。

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橘三喜による式内査定後、国主松浦鎮信は、木鏡御正体1面、石額を献じ、また、当社も往時は熊野権現と呼ばれていた、と云われています。
熊野権現といえば、近くに熊野神社も鎮座していました。

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阿多彌神社の論社としては、この熊野神社も名乗りをあげており、個人的な判別は如何ともし難いところです。
またアタミは、「温かなる泉」の意味と捉えることもでき、温泉由来の社名であるとするなら、湯ノ本温泉郷により近い熊野神社の方が優勢かもしれません。
まあそれはともかく、石神を祀っていたというのは少々興味深い。とりあえず、アタミなる霊泉に浸かってみることにします。

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