
兵庫県高砂市荒井町にある「荒井神社」(あらいじんじゃ)に寄りました。

昭和26年(1951年)に神社付属の保育所、「白兎愛育園」を創設し、現在に至るまで地域福祉の向上に寄与しているとのこと。
子供の笑い声が聞こえる境内の、良い神社です。

龍宮のような神門、

その先にある、素朴な神社です。

祭神は「大己貴神」(だいこくさん)であり、相殿神として「事代主神」(えべっさん)を祀ります。

由緒には、第34代舒明天皇元年(629年)、大己貴神を奉斎する出雲氏族が自己の偉大なる神の霊をいただきもちて、瀬戸の海づたいに進出して、荒井の浜を開拓し、ここに永住するため当社を創建したのがはじまりであると記されます。

また、「洗宮」(あらいのみや)とも呼ばれ、古来、心を洗い清める聖地として称えられてきました。

摂社も出雲系盛りだくさん。
平安時代には、この荒井地区が朝廷に年魚(鮎)を献上していたことから「御厨庄」と呼ばれ、神社古記録にも「播磨国御厨庄荒井神祠」と記されます。

昭和18年(1943年)に、本殿以下の社殿が造営され、旧本殿は美雄弥神社として荒井町の戦歿者を祀る社殿になっています。

ところで、僕が荒井神社に立ち寄った目的は、これ。

かわゆし。

当社では、祭神だいこく様の有名な神話「イナバの白兎」にちなみ、うさぎがシンボルキャラになっています。
うさ年にうさ神社参拝。もえ。
もちろん、御朱印もきゃわいい。

当社にはユニークな例祭も伝わっており、秋の例大祭「こしきとり神事」は御神前に供えられる神饌を調理する神事となっています。
浄暗のなか、三升三合の新米を蒸し、これを美しく円柱形に整えます。奉仕者は、口に半紙をくわえて、終始無言にて行われます。
この神事は女人禁制だそうです。

秋の例大祭では「仁輪加太鼓」(にわかだいこ)が奉納され、舞子の華麗な踊り、乗子の躍動感あふれる撥さばき、担ぎ手の勇ましい掛声などが町内を賑わせるそうです。
ローカルな神社参拝も、とても良いものです。


