島根・鳥取の巨大風力発電計画のその後

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島根県と鳥取県西部に、巨大風力発電を建設する計画がありました。

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その候補地の一つに、東出雲王家・富家(向家)の最大聖地にして、王家の墓でもある「天宮山」に限りなく隣接する大出日山エリアの開発がありました。
この情報を聞いた時、僕は大きな驚愕と困惑に襲われましたが、

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安来市エリア開発とともに、計画は白紙になったと知らされました。
収益性や希少動物の保護などが理由のようです。
背景には、地元の方々の運動の成果があったと言って良いでしょう。
僕個人としては、出雲王家の大切な聖域が守られたことに、深い安堵を感じています。

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エネルギー問題はデリケートで難しい課題を有しており、一概に非難できるものでもありません。
原子力に頼るべきか、再生可能エネルギーに転換するべきか。
この問題は、文明・文化的生活を維持する上で、もはや欠かせないものとなっていますが、僕はまだ、この是非をつけかねています。
なぜなら、エネルギー問題ほど、正しい判断をできないように洗脳されてきた、深い闇があるからです。

ただ、自然を守るという大いなる偽善をはらんだ、再生可能エネルギーを称する欺瞞には、ほとほと呆れ果てています。
近年、山々を覆い、聖地にのさばる銀色のパネルを見るにつけ、吐き気がしているのは事実。
見るたびに恐怖心を抱かせる巨大なプロペラが、果たして真のクリーンエネルギーとなり得るのかどうかは、判断が難しい。

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そのような中で、鳥取西部の風力発電計画は、未だ進行中とのことです。
同じく出雲の霊峰ひとつで、古代から偉大なるクナト王を祀って来た「大山」(だいせん)の西麓に位置します。
山間部ではありますが、小学校も多くある地区で、地域の方は不安でしょう。
部外者の僕が口を挟むのはお門違いも甚だしいと思いますが、すでに山陰地区には多くの巨大プロペラが設置されており、破損による問題も過去に起きています。
是非とも住民に寄り添った、納得いく結果になって欲しいと願うものです。

そもそもクリーンエネルギーなんて、可能なのでしょうか。
もはや僕らが生きていくためにはエネルギーは必要不可欠であり、それを産出するためには自然破壊のリスクを負わなければならないというのも、この問題の大前提としてあると思われます。

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15件のコメント 追加

  1. 出芽のSUETSUGU のアバター 出芽のSUETSUGU より:

    追伸です。

    南部町撤退模様✌

    江府町と伯耆町は町長は反対しちよりますが、江府町は地元民が賛成派も一部地域にいらっしやって、道路ができるということで。。。過疎化が進む中、道路建設は願ってもないことだと。。

    うーん。。タイ?いや、確かシンガポールの会社なんですよ、施工管理が。やったはいいけど、儲けにならなかったら早々スクラップする可能性もあるわけで。

    いやあ、どうなることやら心配です。

    ところで、

    南部町。あそこに天宮さんと呼ばれる磐座群があるのですよ。あれは。。埋め墓なのではないかと。クマこわくていまはいけてませんが、何方か、五条先生はもちろん、このブログの出雲エキスパートさんのご考察をお伺いしたいですね。

    南部町の天宮さんで検索すれば出ます。あのエリアは、大元出版シリーズによると色々あったエリアですので。。なんかあるですよ。そっとしておいてほしいものです

    ところで、こちらのブログにコメントされてる皆様方、ほんとに出雲エキスパートの方多いですね。こちらに何度も足を運ばれてるのですね。有り難いことです

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    1. 五条 桐彦 のアバター 五条 桐彦 より:

      住む方の心情、暮らしにも関わることですので、難しいですね。

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  2. 三九郎 のアバター 三九郎 より:

    四国の国見山が、今はターゲットにされています。

    https://newskochi.net/furyokuhatsudenhoanrin

    https://newskochi.net/furyokuhatsudenhoanrin-2

    匿名時代にした三九郎のコメントの通りで…昔も今も、基本的に考えは変わっていなくて、まず再生できるエネルギーなんてエントロピーの関係で無理だし、なんかしたらの人工物が立つと、地下水脈や周辺の空気の流れが変わり、植生変化もして、その地の保水力も下がりますね。

    あと、今の人口を養おうとする必要はないと思っていて、色々な要因でこれから人口減って行くだろうし、数合わせの移民はまた論題だけれども…そこらへんは僕は冷めちゃっていますね😅

    いいね: 1人

    1. 五条 桐彦 のアバター 五条 桐彦 より:

      今の文明レベルを維持するには、エネルギーは必要不可欠で、エネルギー政策には利権がつきまとうので、イタチごっこのようになってしまいますね。
      エネルギー問題自体が、常に矛盾をはらんでいるのです。
      しかし、ここ最近、少し流れが変わりつつある印象もありますね。まあ、見せかけだけなのかも知れませんが。

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      1. 三九郎 のアバター 三九郎 より:

        数日、風力発電について学んでいました。熊も低周波を嫌がって降りてきたり、また渡り鳥じゃないけれど、磁場感覚が狂って迷って住宅地に出てきている個体もあるかもしれませんね。野生動物特有の磁場の捉え方はあります。

        これ、風力もかなり闇ありますね。管理するコスパが悪かったり、電力の売買とかの話にもなってきて、ほぼほぼ医療業界のアレ、あの〜腕に射つ最近CMでよくやってるらしいアレ(笑)と同じようなもんだと思います😅

        今年になって急に熊の話題が増えたかは、メディアの世論誘導もあるのは勿論だと思います。

        また、熊が下りてくる臨海点を迎えたのが、このタイミングって言うのもあると思います。ミランコビッチサイクルや温室効果、寒冷化の話にも関わりますが、自然現象は非線形なので、ミクロに見ても中々分かりませんね💦

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        1. 五条 桐彦 のアバター 五条 桐彦 より:

          現在、エコな発電施設というのは皆無であり、エコを謳うものほど闇が深いです。
          では僕らは、どの発電方法を選ぶべきなのか。
          ブログやSNS,動画でさえ、電気なしには成立しません。
          電気を手放す、つまり今の文明文化を手放す選択をしない限り、この難題からは逃れられません。

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  3. 不明 のアバター 匿名 より:

    narisawa110

    再生可能エネルギーには、持続可能性は正直ありません。なぜかと言うと、官民の様に、人が支えていないからです。

    個人事業主が利権を形成して一時的に二酸化炭素が減っても、設備更新の際にはそれこそ少子化の様に主体が永続しません。

    つまり、皆で支える設備ならそれそこ神社の様に続いていきますが、それ以外は家や人が居なくなったら存続しません。そのうち空き家の様に放置される太陽光設備が続出するでしょう。持続可能性はあるにはあるんですが、それは個人や業者では基本的に続かないと言う事です。

    資産運用でのレベルでしか考えられておりませんので、そもそもが大型の風力発電は運用レベルで問題があります。

    治山に関しては、やり方によっては災害に強くなります。

    これは、立山の100年経っても終わらない治山や、長野県で言えば松本市のフランス式階段構がそれにあたります

    要は災害の発生する箇所に水を浸透させない事が重要になるわけです。

    人の手が入らなくなった山に過剰な保湿力が形成されると、保水力が飽和した際にそれが凶器となって里を襲います。

    山に作られる発電設備に適切な排水設備が備わっていて、下の土地に無責任に放流せず、里まで水を流せれば土石流は少なくなりますよ。

    熱海の土石流が良い例ですね。伊豆山神社の裏手になりますが、災害発生箇所の上には発電設備があります。

    違法に埋め立てられた場所の地下には川が埋まっており、災害時には無くなった土砂の隙間から水が噴出してましたね

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    1. 五条 桐彦 のアバター 五条 桐彦 より:

      おっしゃる通りですね。
      エネルギーとライフラインは、国営化か、せめて半国営化しないといけないと思うのですが、水道すら民営化しようとする愚行に突き進んでいますね。
      それはさておき、エネルギーはもはや僕らの生活に必要不可欠なわけです。その中で、何を、どの場所で行うかの選択は、しないといけないです。
      メガソーラーや風車がうんこなのはそうですが、では核なら良いのかといえば、悩ましいです。

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      1. 出芽のSUETSUGU のアバター 出芽のSUETSUGU より:

        ただただ、

        地元民は戦々恐々としております。。。江府町とか伯耆町とか南部町とか。。やめてごしないといつも思っちょります。

        そげですが組合で署名するくらいしかもう(TOT)(TOT)(TOT)

        いいね: 1人

        1. 五条 桐彦 のアバター 五条 桐彦 より:

          ここに来て、少し風向きも変わって来た感じもあります。
          ただ、発電施設は、ウチはダメだけど他所ならいい、という問題でもなく、難しいと感じています。

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  4. 不明 のアバター 匿名 より:

    『地球守フィールドワーク 諏訪大社』とyoutubeで検索してみてください。神社を違う視点から見ています。動画を貼り付けようとしたのですが、上手くできませんでした。

    いいね: 2人

  5. 不明 のアバター 匿名 より:

    土中環境の視点で言うなら、下流部・中流部・上流部と水や空地は連動しているので、どにに設置しても必ず自然に弊害が出ます。近年話題になってる、全国での倒木、神社の御神木の衰退、土砂崩れなどは既に敷設されたコンクリートの建造物や砂防ダムなどの人工物のせいです。大規模太陽光パネルや巨大風車なんで、論外ですね。

    いいね: 2人

    1. 五条 桐彦 のアバター 五条 桐彦 より:

      コメント、ありがとうございます。
      動画も拝聴しました。僕も個人的に、さまざまな神社や、自然の奥地に旅をし、自然の美しさ、素晴らしさ、それに対する人の愚行をまざまざと目にして来ました。
      人が自然と共存して生きていけるという時代はもはや過去のものであり、今や自然を壊さなければ、僕らは生きていけません。もし、人が再び自然と共存の道を歩むのだとしたら、道徳心の高い人だけを選別し、そのほかの圧倒的多数の人口を削減する必要が生まれるのではないでしょうか。
      僕はメガソーラーや巨大風車は大嫌いですが、かといって、今の人口を維持するエネルギーをどうやって産出していけば良いのか、核か火力なのか、結論を出せません。
      仮に縄文時代まで文化を退化させたとしても、こんどは食糧危機で、僕らはあっという間に飢えてしまうでしょう。
      なので、僕が環境エネルギー問題に声をあげるのは、好きな景色を穢してほしくないというだけの、あくまで個人的なわがままに過ぎないのかもしれません。

      いいね: 1人

  6. よせふ のアバター よせふ より:

    鳥取県北栄町の山陰道沿いには、9基の風力発電施設があるのですが、数年前に老朽化に伴う再設置・廃止の議論がなされ、「故障したものから順次廃止・・・」という結果となりました。また最近では鳥取市でも地元の反対で設置中止となった地域もあります。

    一昔前に比べ、再生可能エネルギーに対する考え方も変わってきているように思います。

    個人的には地元住民の了解が取れていれば、耕作放棄地・空地等に設置する分には問題ないと思いますが・・・

    (山を切り開いて設置された太陽光発電パネルは、確かに醜悪です)

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    1. 五条 桐彦 のアバター 五条 桐彦 より:

      よせふさん、コメントありがとうございます。
      エネルギー問題は、非常にセンシティブで難しいです。僕らは生きていくために、すでに電気なしでは考えられないところまで来ています。が、その電気を発生させることは、自然を破壊することと同義となります。風力発電然り、太陽光発電然り。エネルギーを得るには、いかにクリーンを謳おうとも、自然破壊を行わざるを得ないのが、今の科学力の限界です。そこに人の利権が乗っかり、さらに醜悪な事態となっています。すべての開発に反対したい気持ちは山々ですが、僕は電気のない暮らしはできないと思います。

      いいね: 2人

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