白川郷 どぶろく祭り三八幡

投稿日:

8140297-2024-08-14-21-55.jpg

岐阜県大野郡白川村荻町、いわゆる世界遺産の白川郷に鎮座する「白川八幡神社」(しらかわはちまんじんじゃ)を訪ねました。

8140298-2024-08-14-21-55.jpg

朝8時に白川郷へ向かい、一番に訪れたので誰もいません。
が、このあとすぐに、人で溢れることに。

8140299-2024-08-14-21-55.jpg

この白川八幡神社は、かつては上白川郷と下白川郷、計41ヶ村の産土神とされていました。

8140301-2024-08-14-21-55.jpg

当社は和銅年間(708年 – 714年)創建と伝えられ、寛永4年(1628年)に、萩町城主の山下氏勝境が釈迦堂を建立。
寛永12年(1636年)に社殿が再建されました。

8140302-2024-08-14-21-55.jpg

社紋は菊花に橘。

8140309-2024-08-14-21-55.jpg

祭神は応神天皇となっています。

8140306-2024-08-14-21-55.jpg

当社は『ひぐらしのなく頃に』に登場する、古手神社のモデルといわれており、

8140307-2024-08-14-21-55.jpg

絵馬も多くのひぐらしファンによって奉納されています。

8140303-2024-08-14-21-55.jpg

白川地区では、毎年10月に「どぶろく祭り」が行われており、その最初に行われる神社がこの白川八幡神社となっています。

8140308-2024-08-14-21-55.jpg

c1d-2024-08-14-21-55.jpg

8140346-2024-08-14-21-55.jpg

萩地区からテクテクと歩き、500mほど離れた白川村鳩谷に鎮座の「鳩谷八幡神社」(はとがやはちまんじんじゃ)に来ました。

8140347-2024-08-14-21-55.jpg

当社は、白川村南部の鳩谷区の産土神になります。

8140363-2024-08-14-21-55.jpg

創建は不詳。

8140356-2024-08-14-21-55.jpg

しかし拝殿前に「神馬の尻もち岩」という磐座があることから、白川村で最も古い信仰の場の一つと考えられています。
拝殿の正面にはこの他、依代があるとのことでしたが、よく分かりませんでした。

8140357-2024-08-14-21-55.jpg

「神代の昔、天空を翔けた神馬がたまたまこの地に飛来し、風光明媚な様子に見とれて休もうとした際誤って尻もちをついた」とのことですが、岩の窪みは酒を作るときの甕ではないのかと思いました。

8140355-2024-08-14-21-55.jpg

当社はどぶろく祭りが行われる2番目の神社で、僕はそのどぶろくの始まりは「口噛み酒」ではないかと思っていまして、

e58fa3e5999be381bfe98592-2024-08-14-21-55.jpg

それが現役女子高生仕込みであるというのであれば、下戸の僕も四の五の言ってられない思いです。

8140348-2024-08-14-21-55.jpg

境内には苔むした風情ある手水があり、

8140349-2024-08-14-21-55.jpg

この水は、「麝香杉(じゃこうすぎ)の湧水」という名水なのだそうです。

8140352-2024-08-14-21-55.jpg

元は、飛鳥時代の頃より神社正殿真下より湧き出た清水でしたが、室町時代に境内の麝香の大杉を伐り倒したとき、根本から更に大量の水が湧き出したとのこと。

8140353-2024-08-14-21-55.jpg

当社のどぶろく祭りでは、毎年1月末の寒のとき、麝香杉の名水を使って造り込んだ酒を使うのだそうです。

8140350-2024-08-14-21-55.jpg

c1d-2024-08-14-21-55.jpg

8140365-2024-08-14-21-55.jpg

鳩谷八幡神社から、さらに1.5kmほど歩いて、道の駅白川郷前に鎮座する「飯島八幡神社」(いいじまはちまんじんじゃ)へやって来ました。
白川地区で行われるどぶろく祭の、最後の神社となります。

8140366-2024-08-14-21-55.jpg

社殿は『ひぐらしのなく頃に』に登場する、祭具殿のモデルといわれています。

8140367-2024-08-14-21-55.jpg

祭神は応神天皇。
白川地区のどぶろく祭りは、五穀豊穰・家内安全・里の平和を山の神様に祈願するもので、御神幸、獅子舞、歴史と民話にまつわる民謡や舞踊などの神事が繰り広げられます。
祭礼には、神酒として「どぶろく」が用いられ、人々にも振る舞われるのが最大の特徴です。

8140369-2024-08-14-21-55.jpg

どぶろくは、古くから受け継がれてきた独特の技法をもって、雪に埋もれた1月下旬に神社酒蔵で造りこまれます。
和銅年間(約1300年前)頃から、どぶろくは祭礼用として用いられていたと伝えられ、神聖なものでした。

8140368-2024-08-14-21-55.jpg

僕が今回、白川郷を訪ねたのは、白山信仰との白川伯王家の関連を探るためでした。
白川伯王家の鎮魂祭 (たましずめのまつり)や祝之神事(はふりのしんじ)が、越智に繋がるのではないかと考えているからです。

8140371-2024-08-14-21-55.jpg

「白山の麓に白川郷があるのは、偶然とは思えないよね」という九州王朝説論者のN氏の言葉も、非常に心に響きました。
が、白川郷が白川伯王家に繋がるか、というと、それは早計な気がします。
ただ、常世に通じるしら山の峰から生まれる霊水は、まさに変若水そのもの。その水を使ってどぶろくは作られていました。

8140370-2024-08-14-21-55.jpg

そして白川地区には、なぜか秋葉神社が多い気がします。
やはり越智の信仰が関わっているのではないでしょうか。
白とは白山の雪を表すのかもしれませんが、僕には「月」を示しているように思えてなりません。
白川とは、月の水、変若水を言い表す地名なのかもしれません。

8140373-2024-08-14-21-55.jpg

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください