
隠岐郡隠岐の島町上西雨来に鎮座の「上西神社」(かみにしじんじゃ)を訪ねました。

位置的には、隠岐島・島後のヘソに近い所になります。

当社は、隠岐の島町の名物である「牛突き」でも有名。
牛突きは、1221年の承久の乱により隠岐へ配流となった後鳥羽上皇を慰めるために、御前で披露したのが起源とされます。

「隠岐牛を求めし者よ、ケッキョク今回も隠岐牛は喰えなんだか。然もありなん」

「ムフフふふ」

さて、当社の祭神は珍しい

「豊玉彦命」(とよたまひこのみこと)となっています。
豊玉彦は豊玉媛の父親だと一般にはされていますが、謎多き神でもあります。
そして、

これぞ、と言わんばかりに拝殿の屋根を越えて主張する金色の本殿千木。
そこには16菊花の紋が掘られています。

皇室にゆかり深い神社に、この社紋が使われると言いますが、豊玉彦は高良大社の神秘書によれば、事代主のことだという話です。
つまり、豊玉媛は事代主の血筋であり、正体がワニ(和邇)であるのもそういうことだと。

上西神社の本殿は、出雲系・伊勢系・春日系が合体した隠岐造り。

この社殿自体は各社が合祀され、のちに作り替えられたものでしょうが、そこに何か主張したい思いがあったのでしょうか。

よく見ると、立派な龍の彫刻もありました。

本殿隣の、謎の空間。

杜の奥から視線を感じるなと思っていたら、

なるほど、君だったのですね。



上西神社から南に150mほど離れたところに、「祭りのば」という場所がありました。

説明もないので、何の場所かは分かりませんが、合祀した社の跡地か、古代祭祀の跡地か。

2024年に島前三島、2025年に島後と、それぞれ3日づつ計6日かけて隠岐諸島を巡りましたが、まだまだ行けてないところもあり、謎も多く残したままです。
隠岐は行くのも大変で、行っても謎だらけなのですが、帰りには不思議とあたたかな、幸せな気持ちが残ります。
それは胸の中で輝き揺れる、黒曜石の勾玉のよう。
島を去るときは少し寂しいけれど、そうだ、また隠岐に来よう、I love Oki。
隠岐牛も食べたいし。。

🐣I Love Oki の背後から藁蛇が藪睨み🐍なんであちこちに平坦な謎の敷地があるのか分かりませんが、古代祭祀とは何ぞや🐤
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神の味噌汁(神のみぞ知る)でしょうな🍲
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🐥合わせ味噌ですかな。具はお麩と葱…
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神の御心も味噌汁も、シンプルが一番ですな🍥
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