
泊まった宿の奥様から、近くでライトアップが見れるから行っておいで、と言われて来てみました。

新潟県相川町の「北沢浮遊選鉱場」(きたざわふゆうせんこうば)遺構です。

誰もいない夜の廃墟、ちょっぴりコワい。
ヒーリング的な音楽とともに、色がコロコロ変わるのですが、

赤はコワい。

ブルーは深海で戯れるかのように神秘的なのですが、

赤はコワい。

まあ、見ていて飽きないのですが、奥にあるシックナーも見てみましょう。

これは何ていうか、コロシアム。

奥は真っ暗で、ブキミなんよね。



朝方、改めてやって来ました。

ラピュタのような遺構がそこにあります。

こちらの建物は、明治期に建設された旧北沢火力発電所だそうです。
レンガ造りのシックな建物です。

相川北沢地区では昭和12年(1937年)の日中戦争開始に伴う国策の増産体制の一環として、同年から昭和15年(1940年)にかけて大規模な選鉱施設が整備されました。

もともとは銅の製造過程で行われていた技術であった浮遊選鉱法を金銀の採取に応用し、日本で初めて実用化に成功した建物だったそうです。

戦時下の大増産計画によって大規模な設備投資がされ、1ヶ月で50,000トン以上の鉱石を処理できることから「東洋一の浮遊選鉱場」とうたわれるようになりました。

2010年には広場が整備され、グッドデザイン賞を受賞。
2012年に文化財保護法の国指定史跡「佐渡金銀山遺跡」に指定され、2015年には重要文化的景観「佐渡相川の鉱山及び鉱山町の文化的景観」の構成要素にも選定されました。

2010年11月に佐渡金山が世界遺産の正式候補となり、紆余曲折を経て、2022年にユネスコに対し正式に推薦されましたが、「佐渡金銀山遺跡」としては江戸時代の範囲のみを対象とし、「相川鉱山町の中で明治時代以降の影響が強い北沢地区は除外すべき」と、登録から除外されることになりました。

しかしまあ、利権の絡んだ遺産登録などはどうでも良いことで、この素晴らしい遺構がこれだけ整備されていれば、自然と人は集まるのでしょう。

「佐渡島のラピュタ」、そういう言葉が自然と生まれるような、ロマンティックさがここにはありました。



北沢浮遊選鉱場の見所は他にもあります。

相川郷土博物館はレトロでフォトジェニック。

こちらは鋳造工場跡になります。

それとやはり迫力があるのが、50mシックナーです。

シックナーは、液体中の固形物を重力によって沈降させて分離・濃縮する装置のことで、これは昭和15年(1940年)に完成した直径50mの泥鉱濃縮装置になります。

シックナーの前を流れる濁川の上流には、間ノ山(あいのやま)搗鉱場があり、そこから排出された泥状の金銀を含んだ鉱石は、この装置で水分を分離する工程を経ます。
その後、対岸の北沢浮遊選鉱場に運ばれ、他の金銀材料と一緒に処理されて精鉱が産出されました。

1940年には月間約50,000トンの、佐渡鉱山史上最高産出量を実現した北沢浮遊選鉱場。
昭和27年(1952年)の鉱山大縮小に伴い施設はその役目を終え、今は美しい廃墟となって佇んでいるのです。

めおと岩ドライブインにも北沢浮遊選鉱場にも行きました。軍艦島も自己責任特認で入って某カメラマンと立入禁止時代に同行した廃墟ヲタ参上ですっ! めおと岩ドライブインの天然ブリカツ丼が安くて旨いんですよ😋 イカ裂き体験も・・まぁこれは呼子でも出来ますけど😜
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ブリカツ丼、食べ損なったんですよね。
それが悔やまれる😋
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🐥めおと岩ドライブインはお気に召さないのですか?確かにこれは美しい建造物ですが、ヒヨコはめおと岩ドライブインの方がどちらかというと好みなのです🐣郷愁、なんと美しい響きなのでしょうか…🐥
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いやぁ〜ソレとコレ比較する?
僕はめおと岩ドライブインの雰囲気も、大好物ですよ😋
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🐣いつか一緒にめおと岩ドライブインに行けたらいいですね。なんとかもうちょっと存続してくれたらええですわな…🐥
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佐渡金山も世界遺産になりましたから、お客さんも増えて、めおと岩ドライブインも存続されるでしょう。
いつか元夫さんと一緒に行けたらええどすなぁ😌
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🐥是非、連れて行ってやってください。3人で行きましょう3人で🐣
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😅
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