無毛峠にて:上州逢引物語⑥

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冠稲荷で最後に食べたジェラードが思いのほか効いていて、夕食は軽めでいいよねってことでラーメンを食べることにしました。
宿は伊勢崎にとったので、そこからテクテクとあるいて「桐生」さんという店に入ります。

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で、おすすめというスタミナラーメンを注文すると・・・
普通の1.5倍以上はあるかという超どんぶりラーメンが目の前に。。
あんかけに、ニンニクがゴロゴロと入っていて、旨い。
半分は残すだろうなと思っていましたが、

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意外にもあっさり完食しました。
そういえば、ちっちゃい胃袋もついてきていたんでしたね。

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朝4:00に起こされて、僕は仕方なく車を走らせました。
宿を出てすぐに二人の警察官に止められます。なるほど、これが噂のグンマー帝警か!
グンマー帝国では昼夜問わず、密入国者を取りしまるグンマー帝警の目が光っているとの噂です。
「ちょっと免許証を拝見。えっ、なに、福岡から来たの?福岡から何しに来たの?観光?福岡から群馬の何を観光しに来たの?」
さすがグンマー帝警、追求がハンパないです。しかし群馬にも福岡から来るべき観光名所はたくさんあるでしょうよ。
ヘビセンターとか、ヘビセンターとか、三日月村とか。。
「ちょっとこれに息かけて、フーって」
帝警に言われるがまま、僕は謎機械にフーします。さすがグンマー、呼気から密入国の有無をDNA感知する最新テクノロジーを有していると見ました。

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「早朝からお勤め、ご苦労様です」
そんなミッションインポシブルをクリアしたあと、僕はひたすらグンマー国境に向けて2時間半、車を走らせます。
2時間半、2時間半ですよ。どんだけグンマー帝国は広大なんだ。

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うわさのグンマー国境にはかねてより行ってみたいと思っていましたが、今回は時間的にスルーしようと考えていました。
ところが宿で気持ちよく熟睡していた僕は朝早く起こされて、それで仕方なく車を走らせてきました。
グンマー国境と呼ばれる場所は、正式には「毛無峠」(けなしとうげ)と呼ばれます。
その名前から、どんな荒地へ行くのかとビビっていましたが、道は綺麗に舗装されていました。

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やや不安になる、ガードレールがあったりしますが、道は綺麗です。

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そしてようやく毛無峠が見えてきました。

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最後の100mほどは未舗装ですが、問題なく車も走れます。

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ふう、着いたよ、鈴ちゃん。
僕は鈴缶を手に、車を降ります。

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そこは「毛無」の名のとおり、辺りには木々が少なく、地面がむき出しになった荒涼とした景色が広がるばかり。
明治時代までは原生林が茂っていたそうですが、グンマー帝国への密入国を阻まれた人々の怨念で、いつしか木は生えなくなったといいます。

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やって来た道を望む。

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西側にはワサビー大王が治めるナガノパープル王国が見えます。ナリ氏見てる~♪

そして僕は国境へ。

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うっわー。。

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驚きました。
まさかこんな光景が見れるとは。

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鈴ちゃんが朝からワサワサして僕に見せたかったのは、この景色だったということでしょうか。
神々しいばかりです。

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僕が今回群馬に出かける数日前、佐織さんは

「怖いですよ~鈴ちゃんって😁千里眼半端なかったから👁️」

と前置きして、次のようなことを話して来ました。

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鈴さんはご自身の死も予言していたとのこと。
鈴さんが倒れて佐織さんが病院に行った時、看護師さんから受け取った鈴さんの荷物の中に財布があり、そこに札束44枚が入っていたのだそうです。
意味もなく、鈴さんがそのようなことをするとは思えなかった佐織さん。

「で、これは二神たちの暗号だなーっとずっと思ってたら…」

彼女はそこから鬼八のシシカケ祭りに着想して、

「鈴ちゃんの残した札の44枚は、44でシシ。イノシシだろうなと。
それから、この急速な流れなので。
まぁ、まだまだこれから何が起きるかですね😼✨」

と、僕に言うのです。

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なるほど、彼女の家族・親戚には、亥年生まれの人が多いそうで、17年前の神開き事件の時に、この亥年生まれの親族が現場に立ち合わせていたとのことで、彼女が44を猪と結びつけるのは納得いきます。

「鈴ちゃんが最後に残した札は44枚はシシ。
とりあえず、44シシがなんなのかは、まだ答えはでませんが。
お知らせしておきます😎」

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いやちょっと待って、何言ってるの、このコ。。
今までそんなこと、一言も言ってなかったじゃん。
なぜ、今、このタイミングで話すかな。。。

それは 僕の誕生年がですね、昭和44年でして、数秘術なんかにある誕生年月日を全部足す、いわゆる僕の運命数というのが”4”なのです。
僕の人生の節目にこの”4”と言う数字が常に関わっていましたから、僕はアカウントやIDには、”44”とか、”444”という数字をだいたい付けていたわけです。

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もし今日僕が群馬に来るまでの経緯を千里眼で見通していたとしたら、鈴ちゃん、怖すぎやろ🤣
そしてその情報をここで出してくる佐織さん、フラグ立てすぎ~😭😭😭

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というわけで、今日僕は、ここに立っているのです。
それにしても、見事な雲海やな。。
これまでもいろんな雲海を見て来たけど、これはまた格別です。
グンマは海なし県なんて、誰が言った。

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無毛峠が荒涼としているわけは、大正5年(1916年)より開始された硫黄の採掘に際し、精錬の燃料として用いるために樹木を伐採したことと、精錬時に発生する亜硫酸瓦斯が吹き付けられて樹木が枯れてしまったことによるものだそうです。
密入国者の怨念ではありませんでした。

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最盛期には2000人を超える人々が当地で暮らしていましたが、昭和12年(1937年)11月11日に大規模な地すべり災害が発生し245名が亡くなりました。
さらに精錬所の火が燃え広がり、火薬を貯蔵していたため大規模爆発が起こったといいます。

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この荒涼とした場所に、偶然にも群馬県の県境看板と土木事務所が設置した「危険・立入禁止」の看板が併設されて、「秘境」「未開の地」などと噂される「グンマー帝国」の
ネットスラングがマッチし、今や知る人ぞ知る迷スポットとなっています。

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この看板は今年2025年に新しく更新されたのですが、

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訪れる僕らの期待を裏切らないよう、あえてシャビーな加工が施されていました。
群馬県もなかなかやりおる。

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立入禁止の先には、決して立ち入ってはなりませんが、この毛無峠は少々時間と労力を割いてでも、訪ねる価値がある秘境でした。

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まあなんでしょうね、鈴さんに起こされて来てみれば、絶景じゃないですか。
「まぁ、まだまだこれから何が起きるかですね😼✨」
と千里眼の後継者・佐織さんは不穏な予言を残しつつ、あれ以来僕のことを「44のお方」と呼ぶようになったのでした。

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10件のコメント 追加

  1. 不明 のアバター 匿名 より:

    narisawa110

    ですよね~。あそこまで行って架空索道の写真撮らないとか、ナイですよね~ww

    アチャー・ダンベの国境へようこそ~。実は本当の国境を示す物はこれだったりします。もう実物は現存はしませんが。

    https://api.yamareco.com/modules/yamareco/include/tmp_imgresize.php?maxsize=800&did=1577655&fname=51756aeb9ab2f915cad8c05f8e948471.jpg

    博多から五ヶ瀬に行くような距離ですよね。まさかのグンマールートでここまで行かれるとは。ナビだと草津や白根山を通ると若干の遠回りなので、楽しくない道になっちゃうんですよね。

    もう少し先の渋温泉方面に行くと千と千尋の聖地の温泉旅館だったり、スノーモンキーが居る辺りに出れます。レンタカーだとまさかのピストンですよね。本当にお疲れさまでした。

    実はもう少しだけ、30分ほど高山村方面に下ると「子安そば 文の蔵」なんです。長野にしては珍しく「噛む蕎麦」で、もぐもぐしている内に口の中がそばの香りで一杯になります。県外からのお客様も多く、早くいかないと直ぐに蕎麦が売り切れになってしまいます。

    毛無峠は午後になると天候が安定せず、雲海まで撮れるのは短時間の間で、この写真は正に奇跡の行幸と言えます。正にラッキーボーイであります。連休近辺はバス停跡まではいけますが、除雪が終わらず峠まではいくことが出来ません。11月には国道含め通行止めになります。

    脇目もふらずにダッシュで伊勢崎まで帰られたのではないでしょうかww

    いいね: 1人

    1. 五条 桐彦 のアバター 五条 桐彦 より:

      カミごたえのある蕎麦、食べたい😋
      早朝に叩き起こされたので、下り宮辺りを見て帰りました。

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  2. 三九郎 のアバター 三九郎 より:

    食べたジェラードが思いのほか効いていて、夕食は軽めでいいよねってことでラーメンを食べる

    ⇒五条さん、胃袋強いですよねw

    食べる量がそのまま、生命力に直結しますから、生物として強い証💪🏻

    いいね: 1人

    1. 五条 桐彦 のアバター 五条 桐彦 より:

      元来大食いですが、これでも少食になりました😋
      あと、よくお腹を壊してます😅

      いいね: 1人

  3. Nekonekoneko のアバター Nekonekoneko より:

    🐥昭和44年生まれですか。ちょうど昭和44年生まれの人をよく知っていますが、その人はあなたのようなふざけた感じの人ではありません。嘘でしょう🐣

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    1. 五条 桐彦 のアバター 五条 桐彦 より:

      私は至って、いつだって真面目な紳士ですよ🤓

      いいね: 2人

      1. Nekonekoneko のアバター Nekonekoneko より:

        🐣嘘をつく人は皆、そんなことを言うものです。大丈夫、昭和44年が嘘だとしても何も罪にはなりません🐥

        いいね: 2人

        1. 五条 桐彦 のアバター 五条 桐彦 より:

          私がいつ、あなたに嘘などついたであろうか。
          しかし世の中には、やさしい嘘もあるのだと、あなたには知って欲しい😌

          いいね: 2人

          1. Nekonekoneko のアバター Nekonekoneko より:

            🐣素敵です。さすが五条桐彦🐥

            いいね: 2人

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