大きな課題

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ついにこの日が来てしまった、と感じます。

大元出版伝説の1冊『出雲と大和のあけぼの』、そのブラッシュアップ版である『出雲王国とヤマト政権』が出版されたときは、僕は本当に天にも舞い上がる気持ちでした。
富士林雅樹先生が書き上げた『出雲王国とヤマト政権』はその後、『出雲王国と天皇政権』を名を変え、斎木雪洲著として再出版されます。
ただし雪洲版では最終章の十四章が割愛されていました。
さらに最近、この本は『出雲王国と天皇』とタイトルも短縮され、ついに斎木雲州の著書として再再版されていました。
この流れには、師・斎木雲州と富士林雅樹先生との間で了承がとれており、『出雲王国と天皇』『出雲と蘇我王国』『上宮太子と法隆寺』という富家伝承を記す「斎木雲州三部作」の形を、師が最後に世に残したのであろうと、僕は考えています。

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最後に、というのは、もはや大元出版から新たな出版物はないだろう、と思われるからです。
そしてついに、あらゆる大元出版の書籍が絶版に近い状態になっており、いずれも入手が困難になっています。

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大元出版の書籍群は、日本の真の歴史を知る上で、欠かせない書籍です。
それを知っている私たちは、すでに入手しているでしょうが、これから歴史を学ぼうとする人たちにこの本が行き届かないことは、危惧するべきことです。
富家伝承も以前に比べればかなり認知されましたが、全体においてはまだまだ安定しているとは言えません。
上記三部作と、願わくば勝友彦先生の『魏志和国の都』(親魏和王の都)は引き続き、世に送り出してほしい。

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入手困難な本としては、真鍋大覚著の『儺の國の星』『儺の國の星 拾遺』が那珂川市から再再版されたというので、購入しました。
この本はもう入手できないと諦めていたので、嬉しかったです。

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今も郵送での購入が可能ですが、せっかくなので、中央公民館まで出かけてきました。
那珂川もずいぶんあちこちうろついてきましたが、まさかこんな場所にあったとはね。

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近くに天神社もあったので、合わせて参拝です。

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『儺の國の星 復刻版 第3版』『儺の國の星 拾遺 第3版』は簡易装丁ながらもお求めやすい価格で十分な量を製作していただいたようで、慌てずとも良さそうです。
那珂川市に伝わる星々の古名から歴史をひも解いたという当書は、文面こそ柔らかいもののなかなか難解で、僕は手に取ってそれだけで満足しています。
解読はnakagawaさんや、kanekoさんにお任せしておきます。

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真鍋家は物部氏から続く代々暦法を生業とする家系であり、大覚氏は1966年に発見されていた屋久島に自生する最大級の屋久杉を、過去のデータや気候データなどをもとに、樹齢を7,200年と推定し、それによって「縄文杉」と呼ばれるようになったというお方です。
大元本も再々再々販されるようにと、心より願っております。

五条 桐彦

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7件のコメント 追加

  1. 三九郎 のアバター 三九郎 より:

    僕が持っている、富士林雅樹先生の『出雲王国とヤマト政権』にも、第14章はないですね。ちなみにの2022年10月31日の6版です。『上宮太子と法隆寺』でより詳しく言及されているから、割愛されたのかな…

    デジタル化が世の流れではありますが、やはり昔ながらの紙媒体だと安心感がありますね。

    いいね: 2人

    1. 五条 桐彦 のアバター 五条 桐彦 より:

      14章は初版のみなのかもしれませんね。
      富先生は、本が短い方がより多くの人に読んでもらいやすい、と考えているところがあって、のちに出版された本は一部割愛される事があります。
      たくさん書いてある方がうれしいと思うんだけど、とおっしゃる富士林先生のご意見に同意しますが😅
      三九郎さんのおっしゃるように、他と被ってるから、というのもあるのでしょうね。

      いいね: 2人

      1. 三九郎 のアバター 三九郎 より:

        僕も、少しでも文字があったほうが嬉しいタイプです。
        ちなみに、本に求めるのが良質な内容なのは勿論ですが、辞書並みに厚ければ厚いほど嬉しい特殊体質です😅
        で、旅行先の温泉上がりに、読みながら寝落ちして、気が付いたら大胸筋の上に本を置いているのがたまらない”癖”です🤣

        いいね: 2人

  2. Tomi Kaneko のアバター Tomi Kaneko より:

    大元出版本は先月末ブログに書いてその日のうちに該当記事部分削除しましたが、うちのようなマイナーなブログでも公開半日でAmazon定価在庫が一気に減り、ネットの恐ろしさを感じていたところです。
    なんとか再販への道はないものかと思います。本は何れも必要としてる人の所に渡って欲しいです。

    那珂川市の公民館までいらしたのですね。儺の國の星は30年来関わっている中央アジア、シベリアルートや海洋民族の星読みが日本に渡来した歴史に繋がる検証に役に立っております。

    いいね: 2人

    1. 五条 桐彦 のアバター 五条 桐彦 より:

      儺の國の星は、星読みの希少な資料ですね。
      たくさん刷っていただいたようで、那珂川市には感謝しています。
      大元出版本も、なんとか存続できないか、動いてくださっている方もいます。
      それこそ、ようやく真の出雲のあけぼのが見えて来たところ。
      まだテキストを失うわけにはいかないのです。

      いいね: 1人

  3. 不明 のアバター 匿名 より:

    大元出版さんでは現在発行されていないのですか。存じませんでした。

    ネットだと随分値上がっているなぁと思っていたところでした。タイミングよく手に入りますように…!

    儺の國の星の情報もありがとうございます!早速注文したいと思います!

    いいね: 3人

    1. 五条 桐彦 のアバター 五条 桐彦 より:

      そうなんですよね、先生もお年を召されて、出版社の維持が難しいのです。
      高値の分、大元出版に利益があるのなら僕も頑張って買いますが、古本屋や転売屋が儲かるだけではね。
      必要な方に十分届きますようにと、願っております。

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