
熊本県人吉の町中に2軒並ぶ”うなぎ屋”。
「上村うなぎ屋」と「しらいしうなぎ」さんです。

この二つのうなぎ屋さんは、いつも行列ができる名店です。
今回は2軒はしごしても良いくらいの気持ちでやってきたのですが、

なんと、上村うなぎ屋さんは、長期休業中なのだとか。
聞いた話では、ご主人が亡くなられたとのことで、ショックを隠しきれません。

以前僕が上村うなぎ屋さんを訪れたのは、平成29年(2017年)6月でした。
その頃も人気店でしたので、早めに行って開店前に一人並んでいると、あたたかく店内に迎えてくれた、ご主人と奥様のことを今でも覚えています。
あれからもう一度訪ねたいと思いながら時を浪費したことを、今更ながらに悔やみます。
人吉はたびたび洪水が襲う場所ですので、何度も苦難を乗り越えて、今日まで店を保ってこられたと聞いています。
お店は「必ず再開します」とのことなので、ぜひ心から応援申し上げます。

ということで、気を取り直して、「しらいしうなぎ」さんへと足を向けます。

営業30分前ほどに着きましたが、最初の入店は裏手からとなっていました。

ぐるっと回って、こちらから。

受付表に名前を記入します。
僕は2番目でしたが、すぐに数名のお客さんの名前が並んでいました。

そして、いざ入店。

店内には10数テーブルが並びます。

うなぎ屋でオーダーに迷ったら、最初の項目を選ぶことにしています。
うな重・松、君に決めた!

しらいしさんは、焼き置きはせず、オーダーを受けてから生うなぎを、じっくり直炭火焼きにて調理するそうです。
なので料理が運ばれてくるまでに、30分以上はかかります。

待ちに待ったうな重・松(7切)は、圧巻の映えです。

肝吸いにうずらの卵が入っているのは、初めて。

先にも書いたように、人吉はたびたび洪水に見舞われています。
特に令和2年7月の豪雨はひどい有様で、人吉市では市街地の広範囲が浸水し、場所によっては4m~5mを越えて浸水したといいます。
しらいしさんも上村さんも被災し、一時期は店を辞めようかと考えたが、奇跡的に水害を逃れたタレがあったので、再開を決意したという話を聞いています。

しらいしうなぎさんのうな重は、このたっぷりの秘伝のタレに浸かるようにうなぎが乗せられ、誠に芳醇なお味で、うなぎは肉厚のプリプリ弾力系でした。
個人的には表面カリっと、中はふっくらのうなぎが好みなので、しらいしさんの弾力系に最初はちょっと戸惑いましたが、これもうなぎらしい味わい。
同じうなぎでも、土地や調理の微妙な違いで大きく食感が変わるのも、うな活の醍醐味といえます、ね。
