椎葉・天之高原:常世ニ降ル花 天之高原篇 20

Aさんという人もまた変わった方で、独特な魅力を持つ人です。 「金沢市からシイタケ栽培の研修で椎葉村に来ています」 と言っていたAさんは、それまでシイタケや農業に縁のなかった人で、なんなら金沢もゆかりなく、今はたまたまそこ…

御池:常世ニ降ル花 天之高原篇 19

あの巨石群は何だったのだろうか? と、興奮も冷めやらぬまま、目的地の「御池」を目指します。 すると程なくして、また異様な光景が。 な、何だここは・・・ 墓?墓なのか?? これをみた瞬間、僕は出雲の王墓をイメージしましたが…

白鳥山:常世ニ降ル花 天之高原篇 18

2025年8月晴れ 僕はようやく白鳥山・御池を目指すことにしました。 椎葉村の中心地である上椎葉の椎葉厳島神社から、向山神社までは、キワどい道を車で延々と走って約1時間かかります。 白鳥山の登山口までだと、約1時間半。 …

向山神社:常世ニ降ル花 天之高原篇 17

椎葉村の向山日当、集落の少し手前に「白水の滝」(しらみずのたき)があります。 昔、壇ノ浦の戦いに敗れた平家の残党が御池に本陣を構え、その時にこの滝の上流が昼の休憩場所となり、川の水で米をとぎ昼食を準備しました。 そのとぎ…

仲塔・尾前:常世ニ降ル花 天之高原篇 15

五ヶ瀬から椎葉村に入るメイン道路265号線はこのような道です。 カーブは多いですが、そこそこ快適に走れます。 路肩補修のための交通規制等には、注意が必要です。 椎葉村観光協会の公式ページ内に、「2025年10月椎葉村現在…

嶽之枝尾神社:常世ニ降ル花 天之高原篇 14

椎葉村”竹の枝尾”集落にある「中瀬淳氏亭」、その庭先に『民俗学発祥の地』と彫られた石碑があります。 明治41年(1908年)7月に、宮崎県椎葉村を訪問した「柳田國男」(やなぎだくにお)は、大河内の椎葉徳蔵宅で文書『狩之巻…

綾野ファーム

「宿ですが、鶴富屋敷ももちろん良いのですが、 今回は、綾野ファームでお願いします。 五条様に了承いただければ予約しておきます。 (お氣に召さなかったら、帰りに深くお詫びします。)」 ・・・えっ?・・・鶴富屋敷・・・じゃな…

十根川神社:常世ニ降ル花 天之高原篇 13

椎葉村「十根川」(とねがわ)地区。 重要伝統的建造物群保存地区に指定されるこの山村集落は、谷間の南斜面に水平を生み出すように石垣が築かれ、その上に「椎葉型」と呼ばれる独特の建築様式の平家と馬屋や蔵が、列を為すように配置さ…

椎葉村:常世ニ降ル花 天之高原篇 道草

「五条さん、日本各地に平家の落人伝説というのがあるよね。実はあれ、出雲サンカなんだよ。昔は”俺様は富家だー”といっていた人たちがね、”平家だー”っていった方が箔がつくからと言い始めてね。追っ手の源氏の将校と平家の娘の恋物…

椎葉厳島神社:常世ニ降ル花 天之高原篇 12

「もうこの辺りで良いのではないですか」 「いや、ここ鞍岡は古くから人に知られていて危険だ。この先の山を越えれば、追っ手もやっては来まい。もう少しだ、行くぞ」 奢れるものは久しからず。 世の栄華を極めた平氏であったが、元暦…

すずめの送り火

2025年9月8日、宮崎の桑野内にやって来ました。 これは古戸野神社(ふるどのじんじゃ)の集会所みたいな建物。 そのガラスには、阿蘇の霊峰が映っていました。 昨年末から何度、桑野内に来たことか。 まさかこんな一年になると…